▽インド:軍事調達の多元化
フランスのマクロン大統領が3月初めにインドを訪問した際、インドとフランスは一連の戦略協力合意を結んだ。そのうち最も注目されたのが、曲折を経た戦闘機「ラファール」の調達合意だった。
インドのモディ首相は2015年のフランス訪問期間、ラファール36機の購入合意を締結した。だがインド国防省が技術譲渡や価格などの詳細について不満を示したことから、双方は、長時間にわたって交渉していた。最終的には2016年8月、インド内閣安全保障委員会はやっとその実施を承認した。同委員会によると、この戦闘機調達契約は5900億ルピー(約91億ドル)に達し、1機当たりのコストは167億ルピー(2億5千万ドル)に及ぶ。だが射撃管制設備や搭載兵器、サービスなどの詳細は明らかにされていない。
周知のようにラファール戦闘機は、フランスが自主開発した多機能戦闘機で、空中戦や地面または海面の目標への攻撃の任務を担うことができる。ラファール戦闘機が就役後、インド空軍の総体的な実力を一定程度高めることは間違いない。
総合的に見て、インドの軍備購入は現在、多元化の傾向を示している。スウェーデンストックホルム国際平和研究所が3月に発表したデータによると、インドは現在、世界最大の武器輸入国。インドは、ロシアの軍事売買協力の重要なパートナーであると同時に、米国などの欧米諸国との軍事取引額も急増させている。また近年では、国防工業のインドでの製造の傾向もよりはっきりしつつある。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年3月30日