日本の経済再生担当大臣の茂木敏充氏は、「第1四半期のGDPはマイナス成長となったが、景気回復が鈍化したとは認識していない」と述べた。一方、ブルームバーグ社は、日本の内需は萎縮し、今回の下方修正は日銀に試練に直面したことを気づかせ、日銀は引き続きインフレ率2%の目標に向けて長期的な努力が必要だと論じた。
日本各界は、政府が今年のGDP成長目標を達成できるかを疑問視している。ロイター通信は16日、日本政府は2018年GDP実質成長率を1.8%と予想し、この目標を達成するには4四半期の前年比伸び率を0.65%にする必要があり、今年の予想は当てが外れる可能性があると論評。
曹和平氏は16日に『環球時報』の取材に応じ、「日本経済の低下の主な要因は3つある。まず、日本は早くに世界貿易市場を占領し、勤勉さ、労働密集、資本密集という特徴でイニシアチブを獲得した。しかし、中国やインドが追い上げ、日本は世界貿易市場から押し出された。次に、日本には人口規模の優位性がない。最後に、現在流行しているデジタル経済は日本に向いていない。人口の面で優位性がないため、日本が巨大なデータバンクを構築することは非常に困難。例えば、日本には中米のような超大型ECがなく、デジタル経済は日本にとって不利な産業と言える。日本は7年間は第3位の経済圏の地位を維持できるが、7年後にはインドに追い越される可能性が高い」と話した。
対中輸出が鍵
輸出は日本の経済成長の鍵である。『日本経済新聞』は、第1四半期に日本が実施した半導体の輸出調整はGDPに悪影響を及ぼしたと論じた。そのほか、米国の保護主義政策などのリスクが増加し、中米の貿易摩擦、中東情勢緊迫化による原油価格上昇などの要因も日本の経済成長見通しを不明瞭にした。日本財務省の統計によると、3月末までの2017年度輸出額は前年比10.8%増、うち対中輸出は18.3%増だった。
復旦大学経済学院の孫立堅副院長は16日に『環球時報』の取材に応じ、以下のように述べた。今年は『中日平和友好条約』締結40周年にあたり、李克強総理は日本を初訪問し、日本側はこれを機に中日の「政冷」状況を変えたいと考えている。実は貿易、特に輸出において、日本は中国市場に強く依存している。例えば、米国市場で楽観視されない中で、日本は対中輸出を拡大した。また、中国も「一帯一路」などを通して中日ウィンウィンの局面を形成している。経済貿易協力の強化は中日双方にとって有利になる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年5月17日