仲裁者になれるか?
安倍氏が期待に応え、イラン問題で巧みな仲裁者になることはあるだろうか。
周氏は「日本と中東諸国は、買い手と売り手の関係であり、相互に依存し共通の利益の基盤を持つ。日本は中東で評判が良いが、サウジアラビアなどの湾岸6カ国が、日本とイランの過度な歩み寄りに不満を持つことは間違いない。日本がアラブ諸国とイランの間でバランスを取るのは容易ではない」と指摘した。
呂氏は「安倍氏はイランの真の政治的意図を探り、イランと米国の仲裁者になろうとしているが、双方がそれを願うとは限らない。また安倍氏は欧州訪問の機会を利用し、日本のバランスの取れた外交理念をアピールし、欧州諸国から多くの支持を求めようとする。それと同時に、自身の世界外交事業における存在感を示そうとする。日本の計算はなかなか巧みだが、失敗は避けがたい」と分析した。
周知の通り、安倍氏は就任以降「戦略的外交」と「地球儀を俯瞰する外交」を推進し、日本を経済・政治・軍事的影響力を持つ世界クラスの大国にし、さらには国連安保理常任理事国にしようとしている。
しかし周氏は「安倍氏は軍備拡張に力を入れ、自衛隊の格上げと海外進出を目指し、軍国主義の古い道を歩もうとしているが、これは現在の世界の平和・発展の主流と相容れない。この状況下、どれほど勤勉に海外を歴訪しても、日本を真の世界クラスの大国にするのはまだ遠い先の話で、難航が予想される」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年7月7日