日中面白異文化考 絶世の美人・西施をめぐる成語故事

日中面白異文化考 絶世の美人・西施をめぐる成語故事。

タグ:三潴 正道 日中面白異文化考

発信時間:2018-10-10 16:38:42 | チャイナネット | 編集者にメールを送る


麗澤大学特任教授 三潴 正道

「西施は絶世の美人だったけど、東施は絶世のその反対だった」


「ひ、ひどい言い方!」


「ま、昔の話だからその辺遠慮がないんだね」


「それにしたって---。で、その東施がどうしたの?」


「西施は癪もちでね、いつもちょっと眉をひそめて俯き加減に歩いていた」


「あら、可哀想!」


「男から見るとその風情がまたたまらない」


「ふーん、そんなもんかしらね」


「それを見た東施、“そうか!ああすればもてるんだ!”」


「本当にもてたのかしら」


「東施がそうやって路を歩くとみんなバタバタと戸を閉めた」


「あんまりだわ!可哀想すぎる。それって完全なセクハラよ!」


「でもさ、この間、テレビで懐かしの歌謡曲、っていうのをやっていた」


「中国人のあなたでも興味あるの?」


「あるさ!そうしたら、その中で松田聖子の紹介をしていた。可愛かったんだね!」


「すぐそれなんだから。歌がいいのよ。『赤いスイートピー』なんて好きだわ」


「でも、みんな真似して、聖子ちゃんカットていう髪型が流行ったんだよ」


「わかった、それ以上言わなくていいわ。日本の女性を敵に回すわよ!」


「こわっ、話を変えようか。西施っていつの時代の人か知ってる?」


「ずいぶん昔よね」


「そう、春秋時代の女性だ。紀元前だよね」


「なんで有名になったの?」


「君、呉越同舟って知ってるだろ?」


「ええ、ライバル同士が一緒に入る事でしょ」


「その通り。呉と越は仇敵同士だった」


「臥薪嘗胆の語源よね」


「すごい!よく知っているね」


「成語故事の授業で習ったのよ。それだけじゃないわよ」


「まだ何か知ってるの?」


「死んだおじいちゃんの口癖、“時に范蠡無きにしも非ず”」


「なんだい、それ?」


「あら、あなた、范蠡知らないの?」


「日本語で言われてもね」


「そうか。実はこの人、日本史にも出てくるのよ」



「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年10月10日


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