日中面白異文化考 日本史にも出てくる范蠡

日中面白異文化考 日本史にも出てくる范蠡。

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発信時間:2018-10-11 15:00:00 | チャイナネット | 編集者にメールを送る


麗澤大学特任教授 三潴 正道

「日本史と范蠡とどういう関係があるの?」


「後醍醐天皇って知ってる?」


「えーっと、“建武の中興”だよね」


「じゃあ、児島高徳(こじまたかのり)は?」


「聞いたことないね」


「お父さんが小さい頃、ひいおじいちゃんがよく話してくれたんだって」


「へー、そんな昔じゃあ知るわけないよね」


「戦前の日本の教育を受けていないとチンプンカンプンかも」


「で、その児島高徳がどうしたの?」


「後醍醐天皇が隠岐に流されるとき、寝所に忍び込んだの」


「救出作戦開始ってわけだ!」


「そうじゃないのよ。庭にあった桜の幹を削って字を書いた」


「メッセージを残したんだね」


「そう、『天勾践(こうせん)を空しゅうするなかれ、時に范蠡に無きにしもあらず』」


「よく覚えているね!」


「お父さん、何か困ったことがあると口癖のように言うんだもん」


「なるほど、アッそうか、そう言う意味なんだ!」


「えっ、もう分かったの?」


「バカにするなよ、僕は中国人だぜ。字を見りゃわかるさ」


「ホントに?」


「うん、勾践は越の王様、呉に攻められて窮地に立った時、范蠡が救ったんだ」


「その通りよ」


「児島高徳は後醍醐天皇に、自分たちがいるから気を落とさないで、って慰めたんだ」


「すごい!あなたって思ったより賢いのね。見直しちゃった!」


「思ったより、ってなんだよ。でも、中国の故事が使われているのは感激だね」


「ところで、呉越の話と西施と何の関係があるの?」


「そこそこ、そこだよ。范蠡は西施で勾践を救ったんだ」


「西施で勾践を救った?」


「うん、絶世の美女だった西施を呉王に贈って命乞いをしたんだ」


「呉王は美女に目が眩んで勾践を殺さなかった」


「そう、その結果、後に勾践の滅ぼされてしまった」


「西施は人身御供だったのね。なんか、中国の美女ってみんな歴史の犠牲者ばかりね」


「悲劇が美女を一層忘れ難い存在にするんだよ」


「そうね。日本で言えば、戦国時代のお市の方だわ」


「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年10月11日


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