中日両国 > 中国がいまだ発展途上国である理由
中国がいまだ発展途上国である理由。
タグ：中国 発展途上国
これらの背後には、中国経済が「大きいが強くない」という状況、科学技術イノベーション能力の不足といった多くのいかんともし難い状況がある。先進国と比べると中国の製造業は巨大であるが、世界産業チェーンの川下に位置している。貿易規模は巨大であるが、貿易構造は劣っていて、輸出するものの多くが廉価な「体力労働」であり、輸入するものの多くが高価な「頭脳労働」である。中国の文化、国防力、科学技術力、社会ガバナンスの現代化レベルもさらなる向上を待たねばならない。
現在、中国では供給側構造性改革の推進と経済の高品質成長、産業アップグレードの後押しが提起されているが、この過程はすぐさま成し遂げられるものではなく、長期的な努力が必要となる。
中国西部にある農村の小学校
四つ目として、発展が理解されないという問題に直面していることがある。中国は現在、高度成長から高品質成長へと転換する段階にあり、人民大衆の素晴らしい生活へのあこがれを満足させることが、われわれの発展の第一の任務となっている。中国では現在いまだ3000万人の貧困人口、8000万人余りの障害者、2億を超える介護が必要な高齢人口を抱えており、毎年1500万人の就職を解決する必要があって、これらはすべて発展により早急に解決せねばならない民生問題である。しかし欧米のメディアは、こうした中国の本当の国情について客観的な報道を行うことはなく、中国が急速に発展したため、「中国脅威論」を喧噪するか、はたまた中国の発展が危機にさらされるとすぐさま「中国崩壊論」をでっちあげるなど、大いに人々の誤解を招いている。国際世論の発話権ひいては議題設定権はすべて先進国によって掌握されているがために、これらはまさしくある程度、中国がいまだ発展途上国であるということを裏付けるものとなっている。
欧州の友人たちが私のこの文章を読み、より多くの人に真実の「中国の物語」を語ってくれるよう願っている。
（今日中国より）
 |
|
 |
一覧同コラムの最新記事
