中日国交正常化50周年 日本人作詞家が『長調』で中国に敬意

中国網日本語版  |  2022-01-09

中日国交正常化50周年 日本人作詞家が『長調』で中国に敬意。

タグ:中日国交正常化50周年

発信時間:2022-01-09 09:00:00 | チャイナネット | 編集者にメールを送る


 広島県で暮らす76歳の川上貞夫氏のここ最近の楽しみは、ベッドで横になり、自分が作詞し李虹氏が作曲し敖都氏が歌う『長調』を聴くことである。


 中国語を流暢に話す川上氏は中国新聞社の電話取材に応じ、「3人が『長調』を通して両国の国交正常化50周年に敬意を表する曲」だと話した。


 「地球が1つの村になった。この曲の作詞、作曲、歌唱は全てオンラインで行った。作曲と歌唱を担当する中国の友人に会ったことがない。ファングループの中では互いに知っている」と川上氏。


 川上氏は中国留学経験があり、1980年代に日中友好協会広島支局の文化芸術交流業務を担当していた期間、中国の重慶や大連を文化交流で何度も訪れたことがある。


 90年代初めに日本のある企業から大連と無錫に派遣され、無錫では23年過ごしたという川上氏は、2019年に退職し帰国した後も、中国各地の風土人情に注目していたという。


 『長調』の創作に至った経緯について、川上氏は、無錫のファングループで蒙古族の長調を初めて聴いてとりこになったと答えた。


 川上氏が『長調』を創作した本当のきっかけは、NHKの番組で自然界の音・長調の紹介を見たことである。中国の蒙古族のミュージシャンが独特な声で異なる曲調を発していることに驚き、彼はそれを「夢幻の声」と表現した。


 川上氏は、「その夜は寝付けず、頭に長調の旋律が浮かび、『長調』の詞を思いついた。空が明るくなると、待ちきれずにすぐに会ったこともない内蒙古の作曲家の李虹氏に送った。この歌詞が李虹氏に共鳴してもらえるとは思っていなかった」と述べた。


 内蒙古自治区在住の音楽家・李虹氏は取材に対し、「日本人の川上貞夫氏が中国を愛し、内蒙古の大草原を愛し、『長調』という滑らかで勢いのある素晴らしい詞を書いたことは、内蒙古で生まれた自分にとって感動的なことだった。このような素晴らしい詞に出会い、自然と創作意欲が湧いた」と話した。


 川上氏は、「『長調』の歌詞は、自分の人生において大きな意味を持つことは間違いない。中国で働いていた20年あまりの間も作品を世に送り続け、散文集も出版した。昨年以降、100曲近くの中国を紹介する歌詞を書いている。2022年は中日国交正常化50周年であり、民間人として、両国の世代友好に貢献したい」と話した。


 川上氏は、『長調』を日本語に訳し、広島の音楽ユニットを探して中国文化を引き続き広めたいと考えている。


 川上氏は、「音楽は全人類の共通の言語。『長調』はネット配信しているが、今後も中国、特に中国の民族音楽に注目していきたい。芸術は民族のもの、世界のものである」と話した。


「中国網日本語版(チャイナネット)」2022年1月9日

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