米日に迎合 迷走する韓国の外交

中国網日本語版  |  2022-02-15

米日に迎合 迷走する韓国の外交。注意すべきは、3カ国が共同声明の中で初めて「台湾海峡の平和と安定の重要性」を取り上げ、米日による中国への内政干渉を韓国が迎合したという消極的なシグナルを発したことだ…

タグ:米日韓 台湾海峡 選挙 インド太平洋

発信時間:2022-02-15 13:57:09 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 

 大統領選後の韓国の外交政策は、北東アジアの平和と安定の大局に関わり、対中政策の方針はその中でも最も重要なバロメーターになる。今年は中韓国交樹立30周年だ。冷戦後の国際構造の深い変化において、中韓関係はアジア太平洋の地政学的な変動、特に半島情勢の動乱という試練を乗り越えた。両国は主な経済・貿易協力及び人文交流パートナーになっており、両国の人々に利益をもたらした。大統領選後に誰が政権を運営するにしても、韓国の周辺外交は国の長期的な利益を出発点とし、次の3つの政策の方向性を把握しなければならない。


 (一)米国の中国けん制の逆流に巻き込まれない。韓国はその特殊な地政学的位置により、常に大国との関係を慎重に処理しなければならない。中米間のバランスの取れた「曖昧戦略」は、一時しのぎの策ではなく外交の知恵の現れだ。韓国の外交が独立・自主性を失えば、自らその戦略的な地位を下げ、戦略上の駒に落ちぶれるばかりだ。韓国側は台湾問題の高度な敏感姓、米国による中国対抗への抱き込みの危険な結果を理解し、冷静に評価するべきだ。


 (二)半島の長期平和・安定に焦点を絞る。文政権は任期内に南北関係の改善、半島情勢の緩和に積極的に取り組んでいるが、半島の膠着状態を根本的に覆す力はない。半島問題の根源は依然として、米国の朝鮮敵視の政策にある。米日韓の今回の会談は朝鮮のミサイル発射を厳しく批判する一方で、朝鮮に対して「敵対する意志」がなく、朝鮮側との「無条件の会談」を望むと称した。そのためには米日韓がひたすら緊張と対立を喧伝するのではなく、十分に対話の誠意を示し、かつ実務的な行動に出る必要がある。半島の非核化と長期平和・安定の目標を達成するため、韓国の新政権は来た道を戻るのではなく、文政権が敷いた道を歩き続けるべきだ。


 (三)穏健で実務的な対中政策の方針を保つ。中韓の国民感情は近年悪化しており、韓国民間の中国へのネガティブな認識が蔓延している。これはまず米国と西側の中国に関するネガティブな報道の影響のためで、次に両国の人々の歴史・文化問題をめぐる対立によるものだ。韓国の保守派が主導するメディアと一部の政治家・学者はその裏で、これを助長する役割を演じている。中国側は韓国の特殊な歴史的境遇と地政学的状況を理解している。韓国の対中政策も民族主義の情緒をコントロールし、狭隘なポピュリズムによる束縛を回避するべきだ。


 中国側は米韓同盟及び米日韓の協力に対して、地域の平和と安定に資するべきであり、中国を含む第3者の利益を損ねるべきではないという立場を貫いている。日本や韓国との同盟関係を強化する米国の「中朝に圧力」という政策の方針について、韓国は戦略上の冷静を維持し、直ちに「ブレーキ」の力を発揮する必要がある。ひたすら米日に迎合すれば、最後には戦略的な余地を失い国益を損ねることになるだろう。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」2022年2月15日

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