中日両国の発展状況、中日関係が置かれている国際環境は現在、80、90年代と比べ大きく変化している。日本政府と社会の中国に対する見方も昔と大きく異なる。しかし何があっても、我々は日本が客観的かつ実務的な目で中国を見ることを願っている。
(一)中国の経済と総合的な国力の強化が続いているが、1人平均GDPなどを考えると、中国は依然として開発途上国だ。日本の政界と一般人が中国の発展を理性的に捉えることを願う。
(二)中国は古より東アジアの大国であり、歴史的に積極的かつ前向きな力を発揮した時期がほとんどだ。今日の中国は防御中心の国防政策を掲げており、いかなる国にも矛先を向けていない。
(三)中国政府と中国人民は日本政府及び人民との友好関係の発展を心より願っており、両国の政治・経済・文化・安全を含む関係の改善と掘り下げを願っている。今年は中日国交正常化50周年だ。対中ODAが終了するが、日本政府と人民が対中経済援助を開始した当時の中日関係の友好ムードを忘れず、中日関係の好転と発展の促進において共に向き合い努力することを願う。(筆者・周永生外交学院国際関係研究所教授、博士課程指導教官、日本研究センター副主任)
「中国網日本語版(チャイナネット)」2022年3月14日