日本の時事通信は15日、日本の岸信夫防衛相が同日、オーストラリアのマールズ国防相と防衛省で会談したと報じた。日本の共同通信は15日、両氏は12日にシンガポールで会談したばかりで、3日後の会談は極めて異例だと伝えた。これは太平洋地域で影響力を拡大する中国を念頭に、日豪の緊密な関係をアピールする狙いがあったとみられるという。
報道によると、岸氏は会談中に「両国の防衛力強化はインド太平洋地域の安全保障を強化するものだ」と述べた。マールズ氏は「複雑な国際環境からしても、日本はオーストラリアにとり重要な存在だ」と応じた。岸氏は会談後の合同記者会見で、日豪の実戦的な防衛協力をさらに強化すると強調した。
マールズ氏は訪日中、豪州メディアと日本メディアに対して、それに先立つ中国の国防部長との会談の状況を明かした。豪ナイン・ネットワークの14日の報道によると、マールズ氏は「中国の国防部長との会談後、豪中関係改善の扉が開かれた」と述べたが、「これは緩慢な流れになる」と付け加えた。マールズ氏は同日、「日本経済新聞」の独占インタビューでも、「対話再開からより建設的な関係に至る扉がすでに開かれたと感じている。双方は豪中二国間関係をさらに押し上げるという願いから会談した。重要なのは、この願いを持ちながら会談を終えられたことだ」と述べた。しかしマールズ氏は日本メディアのインタビューでも、中国の南太平洋における軍事活動、中国とソロモン諸島の安全協力枠組み協定の署名への懸念を表した。マールズ氏はさらに、米日印豪の「クアッド」は、4カ国が適切と感じるペースで前進することが非常に重要と述べた。また、インドは中国に対して大きな安全の懸念を持っているが、同時に中国と大きな経済関係を持っており、そのバランスの調整が印豪日にとって取り組むべき問題であると述べた。
中国外交部の報道官は以前、豪新政権の一部の言行及び措置について、「豪州側が相互尊重と、大同につき小異を残すの精神により、中国側と向き合い歩み寄り、中豪包括的・戦略的パートナーシップの健全で安定的な発展を促すことを願う。これは中豪両国人民の願いに合致し、両国人民の根本的かつ長期的な利益に有利だ」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2022年6月17日