第18回党大会における胡錦涛氏の報告（要旨）
第18回党大会における胡錦涛氏の報告（要旨）。
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十二 党建設の科学化レベルを全面的に高める
わが党は人民を結束させ、導いて小康社会を全面的に実現し、社会主義現代化を推進し、中華民族の偉大な復興を達成する重責を担っている。
全党は次のようなことをしっかりと銘記しなければならない。人民に根ざし、人民に幸せをもたらしてこそ、党は終始不敗の地に立つことができる。また、治にあっても乱を忘れず、進取に励んでこそ、党はいつまでも時代の先頭に立つことができるのである。全党は党の政権担当能力、党の先進性と純潔さの保持を強化するという主軸をしっかりととらえ、思想の解放と改革・刷新を堅持し、党が党を管理し、党を厳格に治めることを堅持して、党の思想・組織・作風面の建設、反腐敗・廉潔政治の構築、制度づくりを全面的に強化し、自己浄化、自己完成、自己革新、自己向上の能力を高め、学習型、サービス型、革新型のマルクス
主義の政権党を整備し、党が終始中国の特色ある社会主義事業の強固な指導的核心となるよう確保しなければならない。
このため、八つの方面の重要な任務を全うしなければならない。つまり、理想や信念をうち固め、共産党員の精神的追求をしっかり守ること。人間本位と人民のための政権担当を堅持し、終始党と人民大衆の血肉のつながりを保つこと。党内民主を積極的に発展させ、党の創造力を増強すること。幹部人事制度の改革を突っ込んで進め、高資質の中堅指導幹部陣を整備すること。党が人材を管理する原則を堅持し、各分野の優れた人材を党と国家の事業の中にひきつけること。末端における党建設活動を刷新し、政権党としての組織的基盤をうち固めること。確固不動として腐敗に反対し、共産党員の清廉潔白の政治的本質を永遠に保つこと。党の規律を厳正にし、意識的に党の集中統一を守ることである。
マルクス主義への信奉、社会主義と共産主義への信念は共産党員の政治面の真髄であり、共産党員がいかなる試練にも耐え抜く精神的支えである。思想・理論の建設というこの根本をしっかりととらえ、党員、幹部が志を曲げずに中国の特色ある社会主義の共同の理想のために奮闘するよう教育し、導かなければならない。また、党性教育を中核としてしっかりととらえ、党の優れた伝統や作風を高揚させ、党員と幹部が正しい世界観、権力観、事業観をしっかりと確立する。さらに、モラルの建設を基盤としてしっかりととらえ、党員、幹部が率先垂範して社会主義の栄辱観を実践し、社会主義のモラルの模範、信義誠実の気風の先導者、公平と正義の守り手となり、実際の行動をもって共産党員としての人格力をはっきり示すよう教育し、導く。
人民のために奉仕することは党の根本的な趣旨であり、人間本位と人民のための政権担当は党の政権担当におけるすべての活動を検証する最高の基準である。いかなる時においても、人民の利益を第一義とし、人民と心を一つにし、人民と生死や運命を共にして、終始人民に依拠して歴史を前へと推し進めていかなければならない。党の先進性と純潔さを保つことに焦点を絞って、全党において、人民のために実務に励み、清廉潔白を守りぬくことを柱とする党の大衆路線についての教育・実践活動を突っ込んで繰り広げ、人民大衆が強い不満を示している際立った問題を重点的に解決し、新しい情勢下での大衆工作の能力を高める。労働組合、共産主義青年団、婦女連合会などの人民団体が架け橋や絆(きずな)としての役割を十分に果たすことをサポートし、大衆の意見や要望をよりよく伝え、彼らの合法的権益を守るようにする。
党内民主は党の生命である。民主集中制を堅持し、党内民主の制度体系を充実させ、党内民主をもって人民民主を促す。党員の主体的地位を保障し、党員の民主的権利を保障する制度を完全なものにすると同時に、党員の知る権利、参画権、選挙権、監督権を徹底させる。党の代表大会制度を充実させ、労働者、農民の代表定数に占める割合を引き上げ、党代表大会の代表提案制を実行する。全体委員会の意思決定と監督の役割を強化し、常務委員会の議事規程と意思決定の手続きを充実させる。末端における党内民主を拡大し、党内生活の原則性と透明度を高める。
中国の特色のある社会主義を堅持し、発展させるうえでカギとなるのは、政治面でも能力面でもしっかりとし、作風が優れ、やる気もある有望な中堅指導幹部陣を築き上げることである。党が幹部を管理するという原則を堅持し、全国の津々浦々からの人材の結集と賢者のみの任用を貫き、才徳兼備を基準とし、徳を先とすることを堅持し、実績を重んじ、大衆が公認することを堅持して、幹部人事制度の改革を突っ込んで行い、各分野で優れた幹部が輩出し、彼らが自らの才能を尽くし、持てる力をいかんなく発揮できるようにしなければならない。幹部人事活動における民主を拡大し、幹部に対する考課評定の仕組みを充実させ、幹部管理の体制を完全なものにする。幹部に対するトレーニングを強化、改善し、優れた若手幹部の育成・選抜にいっそう力を入れると同時に、若手幹部が末端や困難な地域に赴いて、自らを練磨することを奨励する。
有能な人材を登用するチャンネルをいっそう広げ、各分野の優れた人材を広く登用するのは、党と人民の事業の発展を保証するうえでの根本的な方策である。労働や知識、人材、創意性を尊重し、人材の優先発展戦略計画の策定を急ぎ、大規模な高資質の人材陣を作り上げ、わが国が人材の大国から人材の強国にレベルアップするよう促すとともに、人材の創造力を引き出すことができ、国際的な競争力も備わった人材制度面の優位を形成し、すべての人が人材になり得、すべての人が才能を発揮し尽せる、活気に満ちた局面を作り出す。
党の末端組織は大衆を結束させ、導いて、党の理論と路線・方針・政策を貫徹し、党の任務を全うするために闘ううえでの砦(とりで)である。党建設活動の責任制を徹底させ、各分野における末端の党建設活動を全面的に推し進め、党組織と党活動の波及範囲を拡大して、発展を促し、大衆に奉仕し、大衆の心を一つに束ね、調和を促進する役割を十分に発揮させる。党員全体に対する教育や管理を強化し、改善させ、広範な党員が前衛としての模範的役割を果たすよう促す。新入党員の質を高め、若い労働者、農民、知識人の間で党員を増やすことを重視し、党員隊列の構造の最適化を図る。
腐敗に反対し、廉潔政治を進めることは、党が一貫して堅持している鮮明な政治的立場であり、人民が関心を寄せている重要な政治問題である。この問題がうまく解決できなければ、党を致命的に傷つけ、ひいては党も国家も亡びてしまうことになる。腐敗反対・清廉潔白提唱のキャンペーンは手を緩めることなく繰り広げ、腐敗阻止・変質防止をはかるには警鐘をうち鳴らし続けなければならない。中国の特色ある腐敗反対・清廉潔白提唱の道を堅持し、病因と症状をともに処置し、総合対策や措置を講じ、懲罰と予防に同時に力を入れ、予防を重視するという方針を堅持して、腐敗に対する懲罰・予防システムの整備を全面的に推し進め、清廉公正な幹部、清廉潔白な政府、明朗な政治を育てあげなければならない。腐敗反対・清廉潔白提唱の教育、廉潔政治を目指した文化の建設を強化し、重点分野とカギとなる部門の改革を突っ込んで行い、腐敗反対に関する法律や制度を健全化するとともに、より科学的かつ効果的に腐敗を防ぎ、根治する。党風・廉潔政治建設の責任制を厳格に実行する。重大案件を断固取り調べ、処分し、大衆のまわりに発生した腐敗問題をいっそう確実に解決する。いかなる者であろうと、その権力や地位の如何を問わず、党規・国法に違反すれば、容赦なく厳罰に処さなければならない。
党の集中統一は党の力の源であり、経済社会の発展、民族の団結と進歩、国の長期的安定を実現するための根本的保証である。各クラスの党組織と広範な党員、幹部、とくに主な指導幹部は自覚をもって党規約を遵守し、党の組織原則と党内の政治生活の準則にのっとって活動しなければならず、いかなる者も党組織の上に君臨してはならない。断固として中央の権威を擁護し、思想、政治、行動面で党中央と高度の一致を保ち、党の理論と路線・方針・政策を断固貫徹しなければならない。党の規律、とりわけ政治面の規律を厳正にし、全党が足並みをそろえ、奮い立って進取する大きな力を形成する。
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