1997年に中国共産党の第15期全国代表大会が開かれ、この大会では、中国の特色のある社会主義を建設するという理論を鄧小平理論とした。

香港、マカオと台湾問題を解決し、国の平和統一を実現させるため、鄧小平氏は中国の国情に見合った「一国二制度」という構想を打ち出し、この構想に基づいて、香港が1997年に、マカオが1999年に祖国に返還された。

外交面で、鄧小平氏は平和と発展は今の世界の二つの趨勢だと強調し、独立自主の平和外交政策を打ち出したのである。また彼の主催のもとで、1978年に「中日平和友好条約」が締結され、1979年にはアメリカとの国交樹立を実現した。そして1989年には、旧ソ連との関係が正常化された。中国はまた発展途上国との友好関係の発展に力を入れ、新しい外交的情勢を切り開いたのである。

「チャイナネット」2009年10月1日