(三)中央財政の主要収入項目の設定
国内付加価値税収入は一兆五三五〇億元で、一四三四億一〇〇万元増え、一〇・三%増とする。これは主として、二〇一〇年度の八%前後のGDP成長率、一一%前後の一定規模以上の工業付加価値伸び率及び物価水準の変動などの諸要因を考慮したうえで算定したものである。
国内消費税収入は五二四一億元で、四八一億八八〇〇万元増え、一〇・一%増とする。これは主として、タバコや酒類、精製油、自動車などの売上見込み額及びタバコ製品の消費税率引上げの繰り延べ効果による収入増に基づいて算定したものである。
関税及び輸入品と係りのある付加価値税・消費税収入は九六五〇億元で、四三七億二八〇〇万元増え、四・七%増とする。そのうち、関税収入は六・五%増の一五八〇億元、輸入品と係りのある付加価値税・消費税収入は四・四%増の八〇七〇億元となる。
企業所得税収入は八〇六一億元で、四四二億一八〇〇万元増え、五・八%増とする。これは主として、企業の収益状況や、二〇一〇年度から一部の薄利型小規模企業に対し所得税優遇策を実施するなどの要因を考慮したうえで算定したものである。
個人所得税収入は二五四二億元で、一七五億二八〇〇万元増え、七・四%増とする。
証券取引印紙税収入は五一六億元で、二〇億九六〇〇万元増え、四・二%増とする。
輸出税還付金は七〇七〇億元で、五八三億四四〇〇万元増え、九%増とする。相応分は財政収入から減額される。これは主として、一般貿易の輸出の想定伸び率や、二〇〇九年度に実施された数回にわたる一部製品の輸出税還付率引上げの繰り延べ効果でもたらされる二〇一〇年度輸出税還付金額の増大などの要因を考慮したうえで算定したものである。
車両購入税収入は一三三八億元で、一七四億八三〇〇万元増え、一五%増とする。これは主として自動車販売の想定伸び率や、排気量一・六リットル及びそれ以下の乗用車の車両購入税率を七・五%に引き下げることを考慮したうえで算定したものである。
税外収入は二〇七七億元(中央国有資本経営予算からの受入れ分一〇億元を含む)で、四五九億六六〇〇万元減額し、一八・一%減とする。これ
は主として、二〇〇九年度に企業の四一五億元にのぼる石油特別収益金の未納分が完納されたことによるもので、今年度、相応額の減収をもたらす。