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軍事評論家:中国は次の戦争から逃れられるのか
発信時間: 2010-01-28 | チャイナネット

著名な軍事評論家で中国人民解放軍空軍大佐の戴旭氏が先ごろ、深セン大学で講演を行った。次はその一部。

 

肝心なのはGDPの数値ではなく質

 

米国はどのようにして8000億ドルの借金を中国に返すのか

 

中国は次の戦争から逃れられるのか

中国は内憂外患以外に、次の戦争による災難から逃れることはできるのだろうか。米国は軍事工業が全体的に発達した国で、約3分の1の企業が軍需製品を生産している。戦争をしないなら誰が兵器弾薬を必要とするだろう。

私たちが今使っている物の多くは、かつての米国の軍需製品だった。例えば携帯は米国が朝鮮戦争で使った通信システムであり、コンピューターは旧ソ連と核軍備競争をした時に発明したものだ。私は米国が必ず戦争を起こすと考えている。

戦争はいつも富のあとをついて行く。それは肉食動物が草食動物のあとを進むように、これは世界経済の法則である。20世紀には3度の大規模な富の移動があった。最初は、ヨーロッパ諸国が中国の富を奪って急に金持ちになり、1950年代まで世界の富の中心だったヨーロッパで2度の世界大戦が起こった。

2度目は1970年代から1980年代。中東の石油は西側の命脈で、それから20年にわたって中東では大規模な戦争が続いた。

今後20年に中国は大きな試練に直面すると私は思っている。なぜ20年なのか。それは2030年に中国の都市化率はピークに達し、世界各国も金融危機から脱出、そして新しい経済革命が終わる時でもあり、多くの国の軍事革命が完成する時だからだ。この時は非常に重要な節点である。

私は中国がGDPの数値だけを追求するという間違った道から立ち返り、正しい戦略的な思想を確立することを願っている。

「チャイナネット」 2010年1月28日

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