同時に、中国の発展は世界の多くの国の関心を引き起こした。そうした国々は、中国は経済が急速に発展する大国として、国際問題に対し大国の責任を負う必要があると主張している。これは中国の力量が、国の実力と国の地位に適応できるよう求めるものだ。例えば、アデン湾での航行護衛はまさに中国が国際社会に対して行った責任ある行為であり、こうしたことをするには、未踏の海域にも入ることのできる力量が必要となる。このような正常な状況がむしろ国際社会の過剰な関心を呼び起こしたのであり、中国の発展と必要性に対する理解が不足していたり、過度に騒ぎ立てたりもしている。これが長年にわたる「中国脅威論」というかまびすしい思潮と一致するのは明らかで、国際問題の常識から言っても、異常なことだ。関心を呼んだのは、その根本的原因は、われわれのなすことがまだまだ十分でないからだ。今後、国力が次第に強まって国際問題に対しより多くの責任を担わなければならない、自らの利益をより擁護しなければならない時には、そうした行動はますます多くなるだろう。他国に脅威を与えていないことを証明し、しかも世界の安定と平和に貢献してこそ、そうした過剰な関心を寄せる状況は徐々消え去ってゆくだろう。
メディアと市民は穏やかな気持ちを
いま一つの問題は、かなり長い時間を経るうちに、国内のメディアや市民も似たような状況に対し過剰な関心を示すようになってきたことだ。今後、そうした行動がますます多く起きたとしても、メディアと市民は穏やかな気持ちになれると確信している。
中国の国防力の増強は、国際社会や周辺国であれ、国内の市民であれ、穏やかな気持ちをもって見るべきだ。われわれは、中国のすべての行動も、自らの国防力の増強は人類の平和、地域の安定に貢献するたであることを証明するだろう、と確信している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年4月28日