テヘラン発のニュースによると、イラン原子力庁のサレヒ長官は21日、国際原子力機関(IAEA)の査察官2人が虚偽の報告を提出した上、イランの核計画に関する情報を事前に漏らしたとの理由で、2人が入国して核施設を査察することを禁止したと発表した。
サレヒ長官は「査察官2人がイランの核計画に関する『事実と異なる』報告をIAEAに提出したため、2人を『ペルソナ・ノン・グラータ』(歓迎されざる人物)に指定した。同時に、査察官の交代をIAEAに求めた」と述べた。
IAEAは5月下旬に発表した報告で「イランはさらに高濃度の濃縮ウランの製造を準備している上、大量の核物質の貯蔵も継続している」との認識を示した。一方イラン側は、報告の内容は一部事実と異なるとして、訂正を求めている。
「人民網日本語版」2010年6月22日