写真は釈放前のイーゴリ氏。
米露両国の間で、逮捕したスパイを交換する動きが浮上している。米司法当局が先月、ロシア人10人をスパイ容疑で逮捕した事件で、「スパイ」容疑の容疑者10人はいずれも容疑を認めており、国外追放となる見通しだ。
米露両国は双方の「スパイ」問題が両国関係に与える影響を踏まえ、第3国で「捕虜」を交換するという「冷戦時代」を髣髴とさせる方法での解決をはかっている。米国のスパイとして露国内で服役しているロシア人の原子力科学者が既に出獄し、オーストリアのウィーンに向っているという。この後、同科学者は英国の首都・ロンドンに向う予定だ。
奇妙な装甲車数台が8日午前、西側のスパイが大勢収監されているモスクワの監獄に入っていった。すぐに、装甲車はパトカーとトラックに護送されて去っていったが、この車に国外追放されるスパイが乗っていたかどうかはさだかではない。同日午後、ある記者がウィーンの空港で釈放された米国のスパイを発見し、電話でその家族に連絡している。
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