米国 頻繁な軍事演習で「アジア回帰」

米国 頻繁な軍事演習で「アジア回帰」。 中国の台頭及び海洋権益擁護能力の向上は、米国のアジア・太平洋地域での制覇及びアジアでの軍事的プレゼンスにとってはチャレンジとなり、これは、米国が中国を牽制する重要な原因となっている。中国軍事科学学会の羅援少将は、「米国は現在、戦略の重心をアジア・太平洋地域へと移し、中国の周辺に、「三つのチェーンと一つの環」といった中国を牽制する布石をしている」と話す…

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発信時間: 2010-08-20 17:08:45 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 

頻繁な軍事演習の背景のもとで出された「中国にかかわる軍事と安全」報告

米国は16日、国会に「中国にかかわる軍事と安全」報告を提出し、「中国の海軍は強い軍艦及び潜水艇を持っており、1998年にウクライナから購入した空母をもとに、海軍航空兵の力を増強している。そして、今年から空母の建造が始まり、米国の海軍や空軍を中国の海岸から遠ざからせる技術の開発に資金を投下しており、短距離ミサイルや中距離ミサイル、巡航ミサイルを大量に配置している」とした。

あるメディアは、この報告がターゲットとしている読者は米国の政界と中国の周辺諸国であると指摘し、東南アジアで「反響と共鳴」を広く喚起し、中国に世論による攻勢をかけることを目指していると見ている。

軍事専門家の彭光謙氏は、中国の周辺には、中国を警戒する雰囲気がずっと存在しており、米国の報告は、こうした警戒感をさらに煽り、米国がアジアで中国を牽制することに理論的なよりどころを提供していると語っている。

中国の台頭及び海洋権益擁護能力の向上は、米国のアジア・太平洋地域での制覇及びアジアでの軍事的プレゼンスにとってはチャレンジとなり、これは、米国が中国を牽制する重要な原因となっている。中国軍事科学学会の羅援少将は、「米国は現在、大きな配置の調整を行なっており、戦略の重心をアジア・太平洋地域へと移し、中国の周辺に、「三つのチェーンと一つの環」といった中国を牽制する布石をしている」と話す。

一部メディアは、最近の米軍の動向は、オバマ政府が国内の保守勢力に迎合するために取った強硬戦略であると見ている。2008年にオバマ氏が就任して以来、中米関係が順調に発展していたため、保守勢力が絶えず、対中政策は弱腰だ、米国が高い代価を払ったのに中国は協力してくれないなどと、オバマ政権を批判している。特にイラン問題と朝鮮問題において、保守派の批判がますます声高になっている。

ところが、「アジアに回帰」というのは、オバマ氏のほんとうの狙いかもしれない。イラクとアフガニスタンから身を引いている米国は、「アジアに回帰する」決心を表わしている。中国国際問題研究所高級研究員の劉学成氏は、米国の今年に入って以来の、東アジアにおける一連の動向は、アジアでの政治的、経済的プレゼンスを強化し、米国のアジアでのヘゲモニーを強調し、台頭しているアジア問題指導権を握るとする意図の現われであると見ている。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」2010年8月20日

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