米国 頻繁な軍事演習で「アジア回帰」

米国 頻繁な軍事演習で「アジア回帰」。 中国の台頭及び海洋権益擁護能力の向上は、米国のアジア・太平洋地域での制覇及びアジアでの軍事的プレゼンスにとってはチャレンジとなり、これは、米国が中国を牽制する重要な原因となっている。中国軍事科学学会の羅援少将は、「米国は現在、戦略の重心をアジア・太平洋地域へと移し、中国の周辺に、「三つのチェーンと一つの環」といった中国を牽制する布石をしている」と話す…

タグ: 米国 軍事演習

発信時間: 2010-08-20 17:08:45 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

16日から始まった米韓合同軍事演習「乙支(ウルチ)フリーダム・ガーディアン」がまだ終わっていないのに、双方は9月初めに黄海で対潜合同軍事演習を実施することを明らかにした。また、11日から米越合同軍事演習が始まり、米国が「中国にかかわる軍事と安全発展報告」を発表し、こうした一連の出来事から見ると、中国はすでに米国の「仮想敵」のようになっていることがわかる。「中国新聞網」が伝えた。

敏感な海域で頻繁に行なわれる軍事演習

韓国と敏感な黄海海域で合同演習を行なうほか、米国はかつての「宿敵」のベトナムと係争が多い南中国海で軍事演習を実施し、空母ジョージ・ワシントン号が米韓合同軍事演習の終了後、8月8日にベトナムのダナン沖合に停泊したうえ、11日に米越軍事演習にも参加した。これはベトナム戦争終了35年来、米国の空母が初めてベトナム海域に姿を現したことである。

また、日本のメディアの報道では、日本と米国が今年12月に日本の南西海域にある中国と紛争がある島の近くで、「占領」された離島の「奪還」を模擬する合同演習を行なうことを計画しており、日本の自衛隊はF-15を含む戦闘機や輸送機を派遣し、米国は第七艦隊を出動させるとしている。

中国現代国際関係研究院米国研究所の袁鵬所長は、今年に入ってから、中国周辺で行なわれる米国が参加する合同演習は、規模がさらに大きくなり、頻度もさらに増え、参加国がさらに多いという特徴があり、直接に中国を狙ったものとはいえないが、中国を警戒したり、牽制したりすることは、その目的の一部であると話す。

米高官、強硬発言が続く

米太平洋司令部のロバート・ウィラード米太平洋軍司令官(海軍大将)は18日、米軍は今後数年内に南中国海戦略区域で相対的な軍事力を保つとし、中国の南中国海での強硬な姿勢が地域に懸念をもたらし、米国は同地域の安全を保障し、重要な貿易ルートとして保護するつもりだと述べ、米国は150年にわたりこの地域にとどまっており、今後も長くとどまるつもりだと語った。

ウィラード氏がこうした言論を発表する前に、米国のヒラリー国務長官が先月、南中国海における係争は「米国の利益」にかかわるとし、米国がこの地域に介入しようという立場を初めて明らかにした。

ウィラード氏が今年4月、シンガポールの「海峡時報」のインタービューを受けた際、「南中国海、東中国海とマラッカ海峡、シンガポール海峡などの海上輸送ルートを注目している。これらは非常に戦略的な意義がある国際水域である」と述べた。

米国のメディアは、今年7月に、中国軍が東中国海、黄海と南中国海地域で一連の軍事演習を行い、中国船と外国船が南中国海で一連のごたごたを起こした直後、米国はそれぞれ韓国、ベトナムと合同軍事演習を実施し、これは中米両国のアジア太平洋地域での競り合いの表れだと報じた。また、米国の「クリスチャン・サイエンス・モニター」紙は8月17日の報道で、中米両国の南中国海での競り合いは、両国が同地域において潜在的な利益衝突があるとし、中国は南中国海をエネルギー輸入及び海軍が太平洋やインド洋に進出する重要な交通ルートと見なしているが、米国もスーパー海軍大国として、南中国海で阻害されることなしに活動し、アジア地域での役割を果たそうと考えているとした。

 

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