米太平洋司令部のロバート・ウィラード(RobertWillard)司令官が8月18日、フィリピンで南中国海問題をめぐって意味深長な発言をした。ウィラード司令官は、中国は東アジア地域各国を懸念させているでたらめを述べると同時に、米国は長期にわたって南中国海で軍事的にプレゼンスを維持しており、南中国海でのシーレーンと空域の安全を保障」と語った。
ウィラード司令官による中国非難や南中国海情勢に対する判断は事実と一致しない
東アジア諸国はここ10数年来、東アジア共同体の創立を長期的な目標として、積極的に地域の一体化のプロセスを進めており、また地域協力の枠組みの構築に力を尽くしている。東アジア地域の諸国間の協力を絶えず増進することは、良好で安定した環境によって決まる。
中国政府は「論争を棚上げして共同で開発する」原則に基づいて、関連諸国と相互理解・尊重を踏まえて、安全対話と協力を強化している。中国は2002年に東南アジア諸国連合(アセアン)と『南中国海における関係諸国行動宣言』に調印し、平和的に紛争を解決し、共に地域の安定を維持し、南中国海での協力を展開するなどの面で共同の認識に達した。中国は東南アジア諸国連合と南中国海をプラットフォームとして、双方の互恵・ウィンウィンを基礎に踏まえて、二国間と多国間の協力枠組みを構築した。
中国はベトナムと共に「両廊一圏」(二つの回廊と一つの経済圏)の協力枠組みを推進し、アセアン東部および汎北部湾と区域の経済協力の進展を達成している。また、中国はアセアンとの間で平和と繁栄の戦略的パートナーシップを構築して、具体的な行動や計画を逐次実行して、中国とアセアンを結ぶ貿易地域も成功裏にスタートした。東アジア地域の「10+3」枠組みにおいては多くの分野での協力スムーズに進み、東アジアサミットは積極的な役割を発揮している。