「訓練」:適正訓練の実施
二つ目の可能性は適性訓練の実施である。
米国最新鋭の原子力攻撃型潜水艦「ハワイ」号は、全世界をその戦闘任務実行範囲にしているはずである。つまり「ハワイ」号は、戦闘任務があるいかなる場所へも向かわなければならない。
一つの地域において戦闘を行う場合、まずその地域の港や埠頭、基地の状況を把握する必要がある。また、水文・気象の特徴や、当該地域の戦闘相手の武器装備、戦術運用の特徴等の状況も把握しておかなければならない。そして、これらの任務は戦闘海域での適性訓練を通して達成される。この角度から考えれば、「ハワイ」号の日本入りは、その適性訓練であるという可能性も捨てきれない。