港を離れる中国の漁業監視船「漁政311」
中国国家海洋局南海分局の李立新局長は11日、中国の漁業監視船は1000平方キロメートルの海域に1隻を配備するレベルに達しておらず、先進国と大きな差があることを明かした。海洋権益の保護能力を高めるため、中国は向こう5年で30隻の漁業監視船を建造する計画だという。
李立新氏によると、中国の海域は広いが、保有する漁業監視船は規模が小さいだけでなく、数も少なく、1000平方キロメートルの海域に1隻を配備するレベルに達しておらず、先進国と大きな差がある。日本は100隻以上を保有し、総トン数は3000トンに達するが、中国の漁業監視船の数は日本の半分にも満たない。
李立新氏は、海洋権益の保護能力を高めるため、中国が向こう5年で30隻の漁業監視船の建造を計画していることを明かした。中国海監総隊は今年末から来年初めにかけ、6隻の漁業監視船を導入し、今年7月末に進水した「中国海監75」も10月末に海南分局に導入予定だ。
「中国海監83」は国家海洋局南海分局に配属され、中国で現代化と総合的性能にもっとも優れた公務船である。王雲船長によると、「中国海監83」には先進的な通信ネットワークとデータ転送システムが搭載され、排水量は3980トン、艦載ヘリコプター「中国海監B-7112」は国産の直9型で、海・空軍の長距離巡航と急速な対応能力を形成する。しかし、中国海監83」のように世界先進レベルに達する漁業監視船は、中国海監総隊には少ないという。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2010年10月12日