アジアは米国の「スマート・パワー」に警戒すべし

アジアは米国の「スマート・パワー」に警戒すべし。 中日間の釣魚島を巡るいつもの紛争が、先頃には近年稀に見る両国間の危機となり、中日が小泉元首相時代以降に苦労して少しずつ積み上げてきた外交成果はほぼ無に帰した。中国の南方においては、中越関係は長年安定していたが、突然、ハノイ(東アジアサミット)が東南アジア諸国と中国との島礁領有権紛争の討論の中心となった。これは、単に中日間或いは南中国海の国々の間だけの問題なのだろうか…

タグ: ヒラリー ハノイ 釣魚島 日本 日米安保条約

発信時間: 2010-11-16 13:40:57 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 

「スマート・パワー」外交の最初の衝撃波は、西太平洋地域の脆弱な安定を揺り動かした。これはアジアの悲哀と言わざるを得ない。アジアの様々な力関係は、ヒラリー・クリントンの一言にすぐに反応してしまう。この地区の運命の糸口の多くが、他人の手に握られたままだということが分かる。アジア人同士の対立がどれ程真実なものに感じられたとしても、それらは全て、ある一定のレベルにおいて、米国人によってプログラムされたものなのである。

自分達は結局何がしたいのか、アジア人はよく考えなければならない。我々の目的がこの地域の繁栄と平和なのだとすれば、米国の「スマート・パワー」がもたらす「抑制と均衡」などというものが、本当にこの目的に通じる近道になるのか。このような「抑制と均衡」のために、我々は一体幾らのコストを支払おうというのか。このような「抑制と均衡」が最終的にアジア人の内部抗争に発展しないという保証を、我々は一体どの程度持っているのだろうか。

「スマート・パワー」の最大のターゲットである中国は、特に警戒しなければならない。まずは米国が中国周辺を撹乱するのを防ぐこと、次に米国が中国内部に「スマート」な手を伸ばしてくるのを防ぐことである。米国がそれらの行動を準備しているだけでなく、常に中国内部を掻き乱す材料を見つけることができるのは、様々な兆候から見て明らかである。

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年11月16日

 

     1   2   3  


日本人スタッフ募集
「中国網日本語版(チャイナネット)」の記事の無断転用を禁じます。問い合わせはzy@china.org.cnまで

コメント

コメント数:0最新コメント

コメントはまだありません。