新中国、日本戦犯「改造」の道のり

新中国、日本戦犯「改造」の道のり。 周恩来総理は、「民族間の恨み、階級間の憎しみ、それを忘れてはいけない。しかし、それでも私たちは彼らを「改造」し良くしなくてはいけない。彼らを生まれ変わらせ、我々の友にしよう。日本戦犯を『鬼』から『人』に変えられるかどうか、これこそ中国文化の知恵と力量に対する試練なのである」と述べている…

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発信時間: 2010-11-18 16:18:04 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

反省学習と罪の告白という「改造」工程

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1952年、周恩来総理の支持により、管理所は戦犯に対し「認罪教育」を実施し、心から罪を認め、その残虐さや暴力性に気付き、加害者としての罪悪感を認識させる教育を行なった。管理所は政治、経済、文学関係の書籍や雑誌と鉛筆や紙を与え、彼らに自分の考えを記し、積極的に討論するように勧めた。

長期に渡って日本の帝国主義思想に洗脳されてきた者にとって、自己の残虐な行為を告白し、武士精神に反して天皇主義と言う価値観を捻じ曲げるのは困難なことだった。また、「自白すれば即ち死あるのみ」と言う恐怖心も拭いきれないなか、長く苦しい道のりとなった。ほとんどの戦犯は、管理所に収容されてから2,3後にようやく自分の罪の深さに気付き、反省し始めたのだった。

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東京大学経済学部を卒業し、満州国総務庁の次長を務めていた古海忠之氏は「論持久戦(毛沢東著)」や「政治経済学」を読み、夢から醒めたかのようにこう話した。「1945年になっても我々日本は敗戦を認めなかった。しかし、毛沢東主席は戦争の初期段階で既に結末まで予測していたのだ。」また、彼は「以前私は、我々は確かに中国の国民に対し多くの災と不幸をもたらしたが、それは全て日本国民の利益と功績を挙げ祖先に報いる為であると考えていた。今になって、自分がただの人の心を失った恥知らずの悪魔であると感じ、許されるべきでない戦犯であると認識している」と書き残している。古海氏は日本戦犯のなかでも公認の「高級知識分子(高級職位のインテリ)」であり、彼が考えを変え、罪を懺悔したことは、日本戦犯の間に大きな衝撃を与え、「認罪運動」に勢いがついた。1958年、既に18年間服役していた古海氏は日本の岸信介首相に手紙を書き、自分が侵略戦争を行なった指導者であるという罪状を明かし、更には、「日本国民を壊滅へと導いた者こそ、日本国民の敵であり、国民の裁きの下に死を以って謝罪したい」と告白した。

日本戦犯の思想教育が進むにつれ、法によって彼らを裁くのに適した時期に入ろうとしていた。

最高人民法院特別軍事法廷の日本侵略戦犯に対する審判

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