中日の友好運動に尽力「戦犯」
藤田茂氏
1000名あまりの日本戦犯は帰国後、「中国帰還者連絡会」を結成し、「日本帝国主義が侵略戦争を行なった罪を反省し、日中両国の国民が永久に友好関係を築いていけるよう積極的に活動する」ことを理念に、中日の友好運動に尽力し、両国の国民間の友好に大きく貢献している。
元師団長の藤田茂中将はこのように述べた。「私は戦勝した中国国民の目の前で法廷に立ち、罪を認めた。私の罪状からすれば、一万回殺されてもおかしくない。凶悪な日本の帝国主義は私を、人を食らう野獣に変え、私は償いきれないほど多くの罪を犯してしまった。中国政府の教育は私に真理を説き、新しい命を授けてくれた。私は厳粛な中国国民の正義の法廷で、自分の残りの命を反戦と平和活動に捧げる事を宣言する。」
訪中の「中国帰還者連絡会」を会見する周恩来総理(1972年)
中国の日本戦犯に対する教育を主とし、懲罰を補助的な役割とする裁判と「改造」は、世界の戦犯裁判のなかでも全く新しいやり方であった。これは、中国国民の正義と尊厳、そして寛容さを示すものである。教育を受けた日本戦犯に対しても、心から従わせ罪を懺悔させ、法の裁きを受けさせる事によって、「善を賞し悪を罰する」と言う目的を成し遂げる事ができた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年11月18日