文=商務部研究院日本問題専門家 唐淳風
釣魚島の問題は、既に30年以上も討論がされてきた。多くの専門家がこの問題について、深く掘り下げた研究を行ってきた。しかし、日本人は我々の研究に基づいて、釣魚島の問題を争おうというのではない。彼等が釣魚島を占拠しようとするのは、4つの戦略的な重要性があるからだ。
その1、日本の領土拡大における釣魚島の重要性
「釣魚島」は離れ小島ではない。11の無人島から成る群島で、3つの無名の小島(低潮時に水面から露出する総面積は20キロk㎡を超える)を除いても、水面下に陸地を有する8つの島の総面積は181k㎡に達し、これは北京市内8区の面積、580k㎡の三分の一に相当する。
釣魚島の多くは隆起した珊瑚礁に囲まれ、低潮時には大面積の珊瑚礁が水面上に露出し、島嶼の水域の範囲は8,400k㎡以上になる。「海洋法に関する国際連合条約」が規定する12海里(22.3㎞)に基づくとすれば、その領海面積は19,577k㎡近くになる。200海里の領海範囲及び350海里の排他的経済水域に基づくとすれば、総面積は日本の国土の何個分にもなり、周辺の重複する海域を除いても、この水域の総面積は10数万k㎡を越える。
よって、中日が奪い合う釣魚島は、領土面積の上で日本の国土の半分に相当するというだけでなく、その戦略的意味は領土面積の問題を遥かに越えている。