南中国海情勢緊張 米国の仰々しい介入に絡む

南中国海情勢緊張 米国の仰々しい介入に絡む。 南中国海情勢は今年再び緊張した。これは米国の仰々しい介入と密接に関係する。これまで歴代米政権は南中国海問題に対して中立を保ってきた。09年6月の時点でもゲーツ米国防長官はマニラ訪問で「米国の現行政策は南中国海の領土係争への不介入だ」とメディアに語った。ではなぜ現在のオバマ政権はこれまでの中立政策を変更し、仰々しい介入を始めたのだろうか…

タグ: 南中国海 情勢緊張 米国 介入

発信時間: 2010-12-16 16:38:18 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

8月9日、南中国海を航行する米空母「ジョージ・ワシントン」

南中国海情勢は今年再び緊張した。これは米国の仰々しい介入と密接に関係する。これまで歴代米政権は南中国海問題に対して中立を保ってきた。09年6月の時点でもゲーツ米国防長官はマニラ訪問で「米国の現行政策は南中国海の領土係争への不介入だ」とメディアに語った。ではなぜ現在のオバマ政権はこれまでの中立政策を変更し、仰々しい介入を始めたのだろうか。(雑誌「世界知識」)

前々から企み、仰々しく介入

実は米国は南中国海問題の多国間化、国際化を前々から企んでいた。近年米国は外交の重心をイラクやアフガニスタンからアジア太平洋へと移そうと考え続けている。オバマ大統領は09年初めの就任後、東南アジアでの影響力を回復するため、ASEANとの接触を強化し続けてきた。昨年はシンガポールでASEAN首脳との初の会談を行い、来年もインドネシアの首都ジャカルタで開かれる東アジアサミットへの出席を決定するといった具合だ。

米国が南中国海情勢に緊張をもたらす手法で内から外へと南中国海問題の国際化を図る目的は、南中国海問題の解決に中国の戦略資源をさらに多く振り分けさせることで、その台頭を抑えこむことにある。

中国と領土・海洋権益係争を抱える一部東南アジア諸国も、南中国海問題について中国と議論する際に強硬姿勢がとりやすくなるよう、米国が代弁してくれることを確かに期待している。

ASEAN諸国は現在、南中国海問題における立場と利益を強化するため、「南中国海行動規範」の制定に向けて準備している。ASEAN諸国は02年制定の「南中国海における各国の行動宣言」は係争解決の文書ではあるが、拘束力も法的効力もないと考え、法的作用を備えた新たな合意の制定を望んでいる。フィリピンのアキノ大統領は今年6月の就任早々「ASEAN諸国は法的拘束力のある新たな南中国海行動規範を定めるべきだ」と表明した。米国はこれを非常に喜び、南中国海問題に関する国際会議を自ら主催し、南中国海における航行の安全を確保する意向を表明した。アキノ大統領は9月の訪米時、初対面の贈り物としてこの問題をオバマ大統領にプレゼントした。10月4日、米国のトーマス駐フィリピン大使は「南中国海におけるASEAN加盟国と中国との領土係争を解決するため、法的拘束力のある地域行動規範の制定に助力したい」と公然と表明した。

■プラグマティズム外交

1   2    


日本人フルタイムスタッフ募集
「中国網日本語版(チャイナネット)」の記事の無断転用を禁じます。問い合わせはzy@china.org.cnまで

コメント

コメント数:0最新コメント

コメントはまだありません。