資料写真:中国海軍の航行護衛隊
米国は世界で最も多数の空母を擁し、その内の11隻が現役状態にあるが、米政府は自由にアジア海域に進出できるその能力が中国海軍により制限されるのではないかと危惧している。米国の他にも、ベトナムやフィリピンが中国の空母建造の動きを憂慮している。この2カ国は、太平洋の幾つかの島嶼の主権問題について、中国との間に紛争が生じているからである。
中国との戦艦競争の展開は「元の取れない商売」
しかし、米国の海軍事務アナリスト、レイモンド・プリチェット氏は、中国初の空母についてはあまり危惧していないという。既に中国は空母を持っているはずだ、と考えているからだ。中国の造船業のレベルを考慮し、ペーチェット氏は、将来5年以内には、「我々は中国が着実に通常型潜水艦及び原子力潜水艦、更に多くの沿岸戦艦、大量の巡視艦、中型戦艦、揚陸艦を建造すると見ており、現在は着実に空母の建造を進めている」と予言した。
また、ペーチェット氏は、中国と戦艦競争を展開するのは「元の取れない商売」になると語り、「より大きな水上戦闘部隊に注目し、我々の国家の空母、揚陸艦、沿海域戦闘艦の投資価値を相応に増強する方法を見つけ出すこと」への転換を提議している。そうすれば、いつか戦艦のライバルが出現するだろう。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年12月27日