中国 戦闘機 J20
豪国防専門家のキャロル・クーパー氏は9日、中国の次世代戦闘機「J20」の性能やその戦略的影響について豪誌「Air Force」で詳しく紹介した。J20の設計は様々な電子装備や武器使用関連の部品を取り付け、戦略的任務を遂行するほか、長距離の持続的な要撃、長距離空中戦、護衛任務、戦地における攻撃、長距離の戦地監視、電子攻撃、衛星攻撃武器を発射することが可能だ。11日付の「東方網」が伝えた。
J20は6つの戦略的任務の遂行が可能
J20戦闘機が試作機であろうと、量産に向けた原型機であろうとすでに中国の技術者が先進的なステルス技術を手にしたことを証明している。同機の設計には米戦闘機「F-22(ラプター)」のほか、統合打撃戦闘機「F-35」の外観の特徴を採用している。
中国の国産戦闘機からすると、レーダーに探知されにくいステルス性能をもつ外観設計の導入は空前の進歩といえる。しかも同機の設計は明らかに高高度超音速飛行を意識したものだ。超音速飛行は、同機の飛行速度が一般の戦闘機や地対空ミサイルよりも速く、空対空ミサイルと誘導ミサイルの射程距離を伸ばし、接近戦においても長時間の電力供給を可能にしたことを意味する。
体積をみると、J20は米国の戦地爆撃機「FB-22A」の規格と似ている。FB-22Aは専用爆撃機であり、情報収集・監視・偵察能力を備え、1千海里以上の半径内で使用でき、超音速によってターゲットを攻撃する。J20の設計を中国版F-22Aだという意味はまったくない。J20が空中戦用に設計されているのは明らかだ。