◇作戦範囲は半径200キロ
資料写真
英Exclusive Analysis社で中国海軍について分析するゲイリー・リー氏によると、近年、人民解放軍は様々な無人機の実験を行ってきたが、ASN-209がいまだに最も人気が高いという。人民解放軍の偵察部隊、砲兵部隊、他の地上部隊はそれぞれ無人機を配備しているが、人民解放軍総参謀部が直轄するのが中高度長時間滞空 (MALE)無人機だとすれば、ASN-209は連隊クラスの資産といえる。
人民解放軍海軍は今後、無人機を使って日本の海上自衛隊の艦艇を「妨害」するつもりで、こうした「妨害行為」で情報伝達とともに、重大事件の発生を回避することができるとゲイリー氏は指摘する。
無人機の航続距離には限度があるが、中国は将来、海軍の艦艇にこれらの無人機を配備する予定だろう。今回、中国が公開した銀鷹の最大航続時間は10時間、作戦範囲は半径200キロ。双発推進構造を採用、ロケット発射機とパラシュート回収システムを搭載。中国航天科技集団公司が製造したSL-200、南京模擬技術研究所が開発したW-50やPW-1/2など、中国の多くの無人機がこれと同じ構造を採用している。
エンジンは、愛生公司が開発した重量22キロのHS-700を搭載するとみられている。ASN-206、207、208無人機も同じエンジンを使用している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年7月18日