ロシアの第5世代戦闘機「T-50」が第10回モスクワ国際航空ショーで初公開され、最大の見所となった。ロシア紙によると、T-50試作機2機が飛行デモンストレーションを行い、うち1機は「ロシアの英雄」称号をもつセルゲイ・ボグダン氏が操縦した。ボグダン氏は同紙の取材に対し、T-50を操縦した感想を次のように語った。
ボグダン氏:T-50は第5世代戦闘機(注釈:西側のいう第4世代機)に属し、飛行性能は第4.5世代戦闘機の「Su-35」と変わらないが、まったく新しい戦闘機だ。操縦が軽快で、機動性が高い上、これらの性能は試験の過程でどんどん向上している。エンジンの推力が増し、急上昇や大角度の空中回転が容易になった。T-50は第5世代機の性能指標に完全に達しており、レーダーなどによる探知は非常に難しい。
記者:どうしてか?
ボグダン氏:それは独特の外形設計と機体の複合材料による効果だ。T-50の最も優れた設計は兵器がすべて貨物倉に設置されている点で、それによりステルス効果と航続時間を高めている。私がこれまで飛んできた中で最高の航空機といえるだろう。(注釈:ボグダン氏は計57機種の航空機の飛行経験をもつ)
記者:T-50は他の航空機とどういった点が違うのか?
ボグダン氏:性能が高いため、操縦が非常にしやすい。大型戦闘機ではなく、まるで軽量航空機を操縦しているような感覚だ。