資料写真:太平洋で合同訓練を行う米日合同艦隊(11月4日)
資料写真:日本海上自衛隊の「ひゅうが」(11月4日)
◇海自の作戦能力は米太平洋艦隊を抜く可能性
日本のメディアによると、今月22日まで続けられる大分県での実弾射撃訓練は「自衛隊の共同訓練」の一部にすぎず、訓練の要はその後鹿児島から沖縄一帯で行われる西南諸島防衛軍事演習だとみられる。
まだ同訓練に参加する海自の部隊や装備について何ら伝えられていないが、同じように構造転換を図りたい海自が今回の大規模訓練のチャンスを逃すはずがないとの指摘がある。
島嶼防衛戦ではまず水陸両用揚陸艦が欠かせない。ここ数年、日本防衛省は水陸両用作戦装備の導入を非常に重視してきた。海自は十数隻の大中型水陸両用揚陸艦を保有、とくに「おおすみ」型輸送艦4隻は非凡な実力がある。
日本は水陸両用作戦能力を高めるため、さらに1.35万トン級「ひゅうが」2隻と“准空母”といわれるヘリ搭載駆逐艦を建造。海自は既にそれを2隻配備している。当初の建造目的は対潜作戦のためだったが、優れた兵力投入の能力も備えている。
日本は来年から22DDH型ヘリコプター搭載護衛艦の建造に取り掛かる。報道によると、水陸両用攻撃艦で、見た目は空母に近く、軍人400人、戦車50両、ヘリ15台を搭載可能という。日本軍当局は、22DDHは対潜用でもあり、水陸両用作戦や後方支援も提供できる多機能艦艇だと明かした。
水陸両用艦のほか、そうりゅう型潜水艦、日本が新たに開発した対潜哨戒機P-1、米製P-3C、イージス艦 も今回の訓練に参加するとみられる。そうりゅう型潜水艦は原子力兵器を配備しておらず、航続時間が原子力潜水艦に及ばない以外、その戦闘力は原子力潜水艦に劣らない。対潜哨戒機P-1は、日本が独自に開発した赤外線深海探査艇を搭載、対艦能力は現役の米製P-3Cを大きく上回る。
遠洋作戦能力を有する大型艦艇と大型輸送艦船の導入によって、海自の作戦能力は2015年ごろには米太平洋艦隊を抜くとの分析もある。
◇空軍、遠距離急襲力を強化