◇太平洋は誰の「プライベートプール」でもない
海洋秩序の角度からみると、太平洋はある一国が支配する「プライベートプール」ではなく、各国海軍が公平に利用できる「プール」であるべきで、各国にそれぞれコースがあり、客観的には互いに競争しつつも、国際法のルールの下、協力、調和、平和共存するべきだと軍事専門家は指摘する。
中国海軍が近年、何度も列島線を越えて「沖ノ鳥礁」(日本名・沖ノ鳥島)付近で演習を行なっているのは、国連海洋法条約の権威を守り、岩礁を島と呼ぶ日本に不法行為に反対し、公平、調和、安定 を旨とする新たな国際海洋秩序の建設を促進するための実践行動といえる。
別の角度からみると、中国海軍は大型艦艇を柱とする強大な艦隊を建設しなければ、平常時、危機時に東アジア地域の海上戦略通路の安全を確保できず、地域の平和と安定、海洋の公平と秩序を維持することもできない。それを土台とした上で、中米、中日両軍間の「相互尊重」、「協力・ウィンウィン」は実現される。
匿名希望の軍事専門家は、「中国は独自の『太平洋艦隊』を建設してこそ、真の海洋国家となり、中国海軍は名実共に『海洋戦力』となる」と指摘する。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年12月7日