最新資料の統計によると、2001~2011年の10年間で米軍無人機は95件の飛行事故が発生した。これほど多くの飛行事故の背景にはどんな原因があったのか?無人機の飛行事故の原因をいくつかまとめた。
◆人為的要素:専門性は高いがトレーニング不足
資料写真:無人機プレデター
資料写真:無人機プレデター
資料写真:無人機プレデターの撃墜事故
資料写真:無人機プレデターの撃墜事故
一般的に無人機は遠隔リモートコントロールを採用、無人機の操縦は専門性が極めて高い作業だ。統計データによると、飛行事故は操縦者の操作ミスによるものが多く、全体の14.7%を占める。
米空軍の研究報告によると、無人機プレデターの撃墜事故の主な原因は従来のハードウェア問題から人的操作ミスに移っている。04~06年に墜落したプレデター15機のうち12機は人為的過失によるもので、操縦士の技能や内部の分業といった問題が明るみになった。一方97~03年に発生した15回の無人機墜落事故のうち、12回はエンジン故障など機械の故障が原因だった。
◆設備故障:最もよく見られる原因