◆設備故障:最もよく見られる原因
資料写真:米海軍の無人ヘリ・MQ-8Bファイアスカウト
米海軍の無人ヘリ・MQ-8Bファイアスカウトが2010年8月2日、飛行試験中にソフトウェアの故障でワシントン周辺の「防空識別圏」という飛行禁止空域に進入、軍当局が戦闘機を離陸して撃墜しようとしたが、地上スタッフが別の地上操縦基地からソフトの修正を行うことで再び無人機の操縦が可能となり試験場に帰還した。これによる無人機の損傷や死傷者は出なかった。
これは危なく墜落事故になるところだったが、その原因は人為的なものではなく、ソフトシステムの問題だった。実際にこうした事故は無人機の墜落事件でよく見られる。統計によると、機械が原因の飛行事故は約23.2%を占める。無人機の事故で最もよく見られる原因は連絡が途絶えたり、自動操縦装置で駐屯地に戻れなくなるケースだ。
◆複雑な墜落の原因:多くの原因が未解明