主要20カ国・地域(G20)首脳会議が18日、メキシコのロスカボスで開幕した。中国の胡錦涛主席は会議に出席し、「安定した進歩 発展の共同促進」をテーマに重要演説を行った。
胡錦涛主席は演説で、以下のように述べた。
カンヌ・サミット後、世界経済は回復傾向を保つと同時に、不安定・不確定な要素が依然目立ち、国際金融危機の深刻な矛盾はまだ消えず、新しいリスクが形成・蓄積されている。このような状況下で、私たちは国際金融危機への対処の成果、経済・社会の安定と発展の維持を揺るぎないものにしつつ、安定した進歩、新構想の模索、新措置の導入、新問題の解決、世界経済の強力かつ持続可能で安定した成長の促進を図る必要がある。
1. 世界経済の安定した回復を確固不動として推進。G20参加国の主な任務は成長維持、雇用促進、安定促進であり、引き続き協力して困難を克服し、協力・ウィン・ウィンを図るという精神に基づいて、貴重な回復傾向を強固すべきである。建設的、協力的な方法で一部の欧州諸国の債務問題解決を支援し、これらの国の経済がいち早く安定した成長軌道に入るよう後押しする。マクロ経済政策の協調を強化し、各国の国情を十分に考慮し、配慮する。科学技術の進歩と革新を推し進め、新興産業を育成し、世界経済の持続的な成長の原動力とする。
2. 国際金融システム改革を確固不動として深化。当面の急務は国際通貨基金(IMF)の2010年に合意した出資割当額と管理体制の改革を実施し、発展途上国の代表性と発言権を高めることである。また、国際金融監督管理を強化し、国際通貨制度を整備し、安定した通貨価値、秩序ある供給、調整可能な量という国際準備通貨システムを構築する。