3. 国際貿易の健全な発展を確固不動として促進。自由・開放、公平・公正な貿易環境を共同で作り、各形式の保護貿易主義に反対する。各種の二国間・地域間の自由貿易の開放性と許容性を維持し、多国間の貿易体制を維持・強化する。国際貿易におけるバリューチェーンの問題に配慮し、いわゆる貿易不均衡という問題を客観的・理性的に捉える。
4. 発展に関する取り組みを確固不動として推進。関係各国の国際金融危機への対策が発展途上国に与える影響に注目し、国際社会が発展途上国の繁栄と進歩、南北の差縮小の促進に取り組み、効果を出せるよう推し進める。国際連合との強力を深め、国際金融機構による貧困削減の取り組みにおける役割を強化する。発展途上国の貿易を支援し、食料安全保障やインフラなどの発展に関する問題への取り組みを強化する。
5. 持続可能な発展を確固不動として提唱。省エネ・環境保護などのグリーン産業の発展、資源節約型・環境友好型社会の構築を積極的に進める。「共通だが差異ある責任」という原則を堅持し、各国が自国の国情に合った持続可能な発展の道を選べるよう支援する。新たなグリーン貿易障壁が生まれないようにする。国連が持続可能な発展に関する分野で中心的な立場に立てるよう後押しする。
また胡錦涛主席は、「今年に入って、中国はマクロコントロールの強化と改善を引き続き行い、経済運営の全体的な安定を維持した。中国は科学的発展というテーマ、経済成長モデルの転換の加速という主軸をしっかり踏まえて、経済の安定した比較的速い発展と物価の安定を維持し、社会の調和と安定を維持した」と強調した。
そのほか、サミットではIMF増資に関する話し合いも行われた。世界経済が直面するリスクと試練に対応するため、IMFは十分な資金を確保する必要がある。中国はIMF増資に参加し、430億ドルを拠出することが決まった。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年6月20日