中韓にはそもそも対立がなく、良好な貿易関係を築いている。韓国の恵まれた国運は、中国の繁栄と密接に結びついている。理性的な韓国は、中国と米国、北東アジアの大国の間で公平な立場を守ることで、力を発揮することができる。韓国が「前線基地」となることで得られる利益は、それにより失われる戦略的利益を補うことはできない。韓国が日米に歩み寄り続ければ、最終的には中国と対立することになるだろう。
韓国の世論は日韓による『軍事情報保護協定』の署名を阻止したが、同協定が最終的に署名される可能性も高い。日韓は近年、政治・軍事面での関係を強化しており、韓国の世論の反発をないがしろにしてきた。
中国には韓国に影響を与える手段が数多くある。韓国国内の力が、李明博士(イ・ミョンバク)内閣の中国に対する非友好的な措置を抑制できない場合、中国はその手段の一部を用い、中国の立場を表明するべきだ。中国は韓国を脅迫するべきではないが、曖昧な態度を見せてはならない。中国は自国の立場を示さなければならない。
中韓は隣国であり、中国は朝鮮半島情勢に深く関与している。北京とソウルは友好的な関係を維持するべきだ。両国が現在の「戦略パートナーシップ」を破棄すれば、両国が損失をこうむることとなる。ましてや韓国は他国の利益のために、中国との関係を損ねようとしているのだから。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2012年7月4日