地域安全に対する懸念が高まるなか、米国が中国や朝鮮の隣国に対して戦闘機、ミサイル防御システムを含む武器販売を大幅に増加している傾向があるようだ。香港紙「南華早報」が4日付けで伝えた。
米国国務省防衛取引管理部に申請された2012年の武器輸出許可証は8万5000件を上回り、これまでの最高記録を更新した。ポールアジアコンサルティング社の米国武器メーカー担当のルパート氏は、東中国海及び南中国海における中国との係争に対応するため、東南アジア諸国の国防予算は安定した増加が予想できると見ている。
上海政法学院海洋権益及び防衛政策研究所の倪楽雄所長は、武器販売は米国の中国抑止戦略の一部だと指摘し、「たとえば、ベトナムが米国から武器を購入すれば、南中国海の係争において米国から支持されている証左とベトナムは捉え、中国をさらに挑発するだろう。これは中国にとって脅威となる」といっている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2013年1月5日