在席の皆さんは「中国の夢は世界にとって何を意味するのか」と、尋ねたいだろう。われわれの答えは、「中国の夢」の実現が世界にもたらすのは、平和であり、発展であり、協力であり、そしてより多くのチャンスであり、決していかなる脅威ではない。
中国人民は古くから平和を愛し、調和を崇め、開放的で寛容するという歴史的伝統を持ち、不安定を恐れ、平和を望み、発展を図ってきた。「中国の夢」は、平和の夢であり、調和を求める夢であり、「中国の夢」の実現によって、世界各国により多くのチャンスを提供する。ここ数年、アジア金融危機への対応であれ、国際金融危機の制御であれ、市場の開放とグローバルガバナンスにしろ、中国は常に大局に着目し、できる限りに責任と義務の履行に尽くし、重要な貢献をしてきた。二〇一二年、中国の貿易総額は三兆八千億㌦を上回り、貿易規模において世界最大の国になった。今後五年間、中国は十兆㌦前後の商品を輸入し、対外投資は五千億㌦に達し、海外旅行者は延べ四億人を超える見通しである。こうしたことのすべてが世界経済の発展に大きな活力を注ぎ込むに違いない。