日本の防衛省は10日、前日夜に日本から東の太平洋の上空で訓練中に交信が途絶えたF-35ステルス戦闘機が墜落したことを確認した。日本と米国は現在、パイロットと残骸の捜索を行っている。この日本で組み立てられ十数日前に配備されたばかりの米国最新の戦闘機の墜落を受け、米メディアは墜落原因を真剣に分析するのではなく、中露が先に残骸を発見することで米日の空軍の優位性が失われると喧伝している。米FOXニュース(電子版)はさらに、「F-35が沈没した太平洋の海底で、我々は冷戦以降で最大規模の水中スパイ合戦を目にするかもしれない」と憶測した。これについて中国の複数の軍事専門家は10日、環球時報のインタビューに応じた際に、このような「中露の脅威」の喧伝は完全にでたらめであり非常に無責任だと表明した。
米メディアは「中露が先にF-35の残骸を発見するかもしれない」ことを懸念しているが、同機の墜落原因についてはほとんど取り上げていない。米CBSテレビは報道の中で短く、事故原因はF-35の燃料管の問題かもしれないとした。これまでF-35の約半数に類似する故障が発生していた。報道によると、米国防総省は中露の軍機開発を圧倒するため、「テスト後に調達」という武器調達の原則を打破し、F-35の十分なテストを行わないまま調達した。これにより米国は大きな犠牲を強いられた。
イタルタス通信は10日、米国はF-35の研究に巨額の資金を費やしたが、当初より深刻な問題が多発していたと報じた。多くのパイロットが、F-35の飛行中に酸欠で気を失うことが多いと話している。ロシア紙は、F-35は完璧ではないと報じた。米国会計検査院の報告書によると、F-35には966の明らかな欠陥があり、うち少なくとも110はパイロットの死傷、もしくは生産停止を余儀なくされる重大欠陥だ。