王毅氏の中米関係に関する新華社インタビュー全文

王毅氏の中米関係に関する新華社インタビュー全文。

タグ:中米関係

発信時間:2020-08-08 11:12:31 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 北京5日発新華社電によると、中国の王毅・国務委員兼外相は同日、現在の中米関係について新華社記者の単独インタビューに答えた。全文次の通り。


 記者:ポンペオ米国務長官は先ごろ、カリフォルニア州のニクソン大統領図書館で演説し、その中でニクソン大統領以来の歴代米政府の対中関与政策で米国が目指した目標が得られず失敗したと述べた。演説の内容に米国内の多くの人が疑問を呈し、批判し、「イデオロギーばかりまくし立て」、進むべき明確な道を示すことはなかったとした。これについてコメントは。


 王:いわゆる「米国の対中関与政策失敗」の論調は冷戦思考への後戻りで、中米交流の数十年の成果を完全に否定しており、歴史的経緯に対する無知であるだけでなく、中米両国人民に対する尊重を欠いている。こうした「政治ウイルス」をばらまくやり方は米国内と国際社会の疑念と批判を受けて当然である。


 40年余り前、中米両国指導者が太平洋を跨いで握手できた最も根本的理由は双方が相互尊重と小異を残して大同につく原則を堅持し、互いのイデオロギー上の違いを棚上げしたからだ。1972年、ニクソン大統領が初めて訪中した際、周恩来首相は、中米双方は互いの間の食い違いをはっきりさせ、共通点を探る努力をし、われわれ両国の関係に新たなスタートをもたらさなければならないと強調した。ニクソン大統領も中米間に極めて大きな食い違いがあるが、両国が一緒に歩むようにすることに双方の食い違いを超える共通の利益がある。両国が発表した上海コミュニケに、双方が互いに尊重し、小異を残して大同につくことを願う共通認識が明記された。


 その後の歴史が教えているように、双方が共同で行ったこの重大な選択は完全に正しかった。国交樹立からこの40年余り、双方の数世代の共同の努力で、中米関係は世界で互いの融合が最も深く、協力分野が最も広く、共通の利益が最も大きい二国間関係の一つとなっている。中米両国の経済総量は世界の3分の1を超え、世界の経済成長に対する寄与率が50%を超えている。二国間の貿易額は国交樹立当初の250倍余りとなり、世界の5分の1に達し、双方向の投資はほぼゼロから2400億㌦近くに増え、毎年の人の往来が延べ500万人に達している。両国は世界の平和と発展に関わるほぼすべての世界的問題で重要な責任を負っている。これらは否定が許されない、また否定できない事実である。


 40年余り経た今日、中米は社会制度など多くの面で依然として完全に違っているが、この違いは過去も今日も将来も両国の平和共存、協力ウィンウィンの継続に影響を与えることはないし、与えるべきではない。双方が相手方を変える必要はないし、変えることもできない。相手方人民の自主的選択を尊重すべきだ。中国のこの数十年の極めて大きな発展の成果がすでに証明したように、中国の特色ある社会主義の道は中国にかなっており、常に中国人民の最も幅広い、最も堅固な支持を得ているだけでなく、この世界に幸福をもたらし、米国人民を含む各国人民に恩恵をもたらしている。中国は必ず引き続き人民の願いに従い、絶えず発展、進歩を図り、人類のため新たな、より大きな貢献をするだろう。いかなる者もこのプロセスを阻む、あるいは変えようとたくらむなら、それは身の程知らずで、自ら悩みの種をまくものだ。

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