王毅氏の中米関係に関する新華社インタビュー全文

王毅氏の中米関係に関する新華社インタビュー全文。

タグ:中米関係

発信時間:2020-08-08 11:12:31 | チャイナネット | 編集者にメールを送る


 記者:中米関係は現在、国交樹立以来最も困難な時期にある。今から11月の米大統領選挙前まで、中米関係を楽観しているか、それとも悲観しているか。中米双方が現在最もすべきことは何か。


 王:中国の対米政策は連続性と安定性を保っている。同時に、われわれは中米関係について山や谷を乗り越え、風雨に耐えるための準備も整えている。根本的に言って、米国が中国をライバルとするのは重大な戦略的判断ミスであり、自らの戦略資源を間違った方向に投じることである。中国は一貫して、衝突せず、対抗せず、互いに尊重し、協力ウィンウィンを図る精神に基づき米国と共同で協調・協力・安定の中米関係を築くことを願っている。同時に、われわれは必ず自らの主権、安全、発展の利益を揺るぎなく守る。これは独立主権国家としての正当な権利だからだ。米国は「国連憲章」が提唱している各国の主権平等の原則を履行し、異なる制度、異なる文明と平和的に共存することに慣れるべきであり、世界が多極化に向かっているという現実を受け入れるべきだ。


 中米関係の国交樹立以来の最も複雑な局面に直面し、われわれは中米関係のために以下のようなはっきりとした枠組みを設ける必要がある。


 第一に、最低ラインを明確にし、対立を回避する。中米関係を健全に発展させる鍵は相互尊重の堅持にある。中国はこれまでも、これからも米国の大統領選挙と内政に干渉しないし、その考えもない。米国も自らの必要のために中国を改造しようとする幻想を捨て、中国の内部のことに対する理不尽な干渉をやめ、中国の正当な権益に対する野蛮で横暴な圧力をやめるべきだ。


 第二に、チャンネルを円滑にし、率直に対話する。対話は問題解決の前提であり、対話がなければ問題は増えるばかりで、それどころか制御不能となる。中国の対話の扉は開かれており、われわれは対等と開放の態度で米国と意思疎通を図り、交流し、各レベル・各分野の対話メカニズムを回復、再開する用意がある。


 第三に、デカップリングを拒否し、協力を維持する。中米の利益はすでに深く融合し、デカップリングの強行は両国関係に長期的ダメージを与え、国際産業チェーンの安全と各国の利益を脅かすことになる。新型コロナウイルスの感染が広がる現在、われわれは感染の予防抑制や経済回復などの面で米国と互恵協力を進め、感染対策の経験を互いに参考にし、共有し、共同で世界の感染対策の多国間協力に参加し、後押しすることを願っている。


 第四に、ゼロサム思考を捨て、共に責任を担う。今回の新型コロナウイルスの流行によって、人類は苦楽や禍福を共にする運命共同体であることがあらためて証明された。現在、世界ではグローバルな問題が続出し、伝統的安全保障と非伝統的安全保障の試練が錯綜(さくそう)し、ほぼすべての国際・地域のホットスポット問題が中米ならびに世界各国の協調対応と切り離せない。中米双方は人類全体のことを考え、大国としての責任を果たし、国連などの多国間のメカニズムの中で必要な協調と協力を進め、共同で世界の平和と安定のため尽力すべきだ。


    中国駐日本大使館公式サイト日本語版より 2020年8月8日


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