GuangXi
寧夏回族自治区|青海|四川|陜西
 
内蒙古自治区|重慶市|貴州|広西チワン族自治区|雲南|新疆ウイグル自治区|甘粛|チベット自治区


自治区主席:李兆しゃく
自治区首府:南寧
市政府弁公室所在地:南寧市民楽路1号
電話:0771−2807778
ウェブサイト:www.gxi.gov.cn

地理的位置

    広西チワン族自治区は広大な中国の国土の南部、中国沿海地区の南西部にある。陸地総面積は全国の2.5%を占める23万6700平方`、全国第9位にランクされる。広西チワン族自治区も中国の辺境地域の省・自治区で、国境沿い、海沿いまた河川沿いの地理的利点を持ち、南西地区の最も便利な海に出る通路で、戦略的位置としては非常に重要な場所にある。

一、地理と自然状況
 


標高
     広西チワン族自治区は雲南・貴州高原の南東部の端に位置し、地勢は北西が高くて南東が低く、標高は最高2141bである。
自然資源
@、水資源が豊富で、水エネルギーの蓄積量が大きい
    広西は川が多く、縦横に交錯し、河川を流れる水量も多く、水路網の密度が大きく、地表の水資源は非常に豊富である。統計によると、川の年間総地表流量は1880億立方bで、全国の総地表流量の約6.9%を占め、全国の第4位にランクされている。一人当たり水資源保有量は全国のそれの2倍である。それに、他の省から流れてくる717億立方bの通過水量を加えると、年間水資源総量は平均2597億立方bに達し、一人当たりの水資源保有量は4101立方bで、中国では水資源保有量の多い地域の一つである。
    広西の河川は珠江、長江、独自河川という三大水系に分かれる。珠江水系は広西最大の水系で、流域面積は広西チワン族自治区総面積の85.5%を占め、雨水の流れ込む地域の面積が50平方`以上の河川が833本もあり、主流の南盤江――紅水河――黔江――潯江――西江が全区域を横断し、広東省を経由して南中国海に流れ込んでいる。長江水系は広西の北東部に分布しており、主な河川として湘江、資江があり、湖南を経由して長江に流れ込んでいる。その中、湘江は安県近くにおいて秦の時代に掘削された用水路によって、長江と珠江の二大水系をつないでいる。独自河川の水系は主に広西南部に分布し、わりに大きい河川は南流江、欽江、北侖河などがあり、いずれも北部湾に流れ込んでいる。
    広西は水力エネルギーの資源蓄積量が豊富で、理論的蓄積量は2133万KW、1751万KWの設備容量を開発することができる。その中、設備容量500KW以上の発電所を856カ所建設でき、設備総容量は1562万KW、年間発電量は約788億KWHに達する。1999年現在、広西の水力発電設備総容量は610万5600KW、年間発電量は247億3000万KWHに達している。
A、特色をもつ鉱産物資源
    広西は鉱物資源が豊富で種類が多く、埋蔵量も大きく、特に多種類の非鉄金属鉱物が産出し、「非鉄金属の里」と呼ばれているように中国の十大非鉄金属産出地の一つである。確認済みの埋蔵鉱産物は96種、産地は1067カ所あり、53種類の鉱産物の埋蔵量が全国で上位10位に入っている。その中で、マンガン、すず、ヒ素、バントナイトなど14種類の埋蔵量は全国1位である。マンガンとすずの埋蔵量は全国の3分の1を占めている。埋蔵量が全国の2〜6位を占めるものとしてバナジウム、タングステン、アンチモン、銀、アルミニウム、滑石、重晶石など25種類がある。広西の鉱産物資源は品位も高く、品質もよく、集中的に分布している。確認済みの鉱産物産出地を、鉱物埋蔵量の規模によって分けると、大型のものが126カ所、中型のものが261カ所であり、その中、すずを主とする多種類の非鉄金属は、主に南丹県の大場鉱山区に集中しており、広西の総埋蔵量の67.5%を占め、平果のボーキサイト埋蔵量は広西のアルミニウム原料総埋蔵量の78%以上を占めている。寧明のバントナイトは全国でも稀に見るウルトラ級バントナイト産出地である。
    広西では鉱産物の分布が集中し、大規模な集中的採掘をおこないやすい。セメント原料の石灰岩は重要な建築材料であり、非金属鉱物資源でもあり、広西の石灰岩は埋蔵量も、品質も、面積も全国1位で、確認済みの鉱山区は39カ所ある。分布の特徴としては、広西北部ではすず、鉛、亜鉛、アンチモン、水銀、銀、単硫鉄鉱、滑石などの鉱物が有名で、南部はマンガン、希土、花崗岩などを中心とし、東部は銀、タンタル、チタンの主要産地で、ボーキサイトと金は主に西部に分布し、中部は石灰岩、白雲岩、重晶石などの鉱物が主である。
多彩な観光資源
    絵のような風景に恵まれた広西チワン族自治区は、観光資源も多彩で、中国の観光資源大省の一つである。観光資源の主な見所としては、このうえなく雄大なスケールを誇る山峰の林と山地の景色、さまざまな姿の美しいカルスト洞穴の景観、澄みきって美しい河川と湖の景観、鬼を揺さぶるような美しさ、滝つぼに流れ、落ちる水の音のすがすがしさで人を引き付ける滝の景観、健康によい、豊富な鉱物質に富んでいる、冷いところもあり、熱いところもあり、温いところもある珍しい泉、のどかな浜辺の風景、大海原のような森林公園、いろとりどりの動植物、悠久なる歴史のある古跡、古風で質朴で、多彩な民俗と宗教寺院の文化、華僑村の景観などがある。
    典型的な観光資源としては、桂林の山水を中心とする、広西全域に広がるカルスト地形の山水など自然景観、北海の銀色の沙浜に代表される亜熱帯の海辺の風景、古朴で濃厚な少数民族の風情、南部辺境地区の風情、花山の壁画、霊渠、真武閣、太平天国農民蜂起の旧跡などに代表される文化財の古跡、興安の猫爾山、金秀の大瑶山、資源の八角村、上思の十万大山などの森林観光地がある。
    現在、広西には国家クラスの名所旧跡が3カ所、国家クラスの自然保護区が6カ所、自治区クラスの名勝旧跡が30カ所、国家クラスの重要文化財が15カ所、自治区クラスの重要文化財が221カ所、国家クラスの森林公園が11カ所、自治区クラスの森林公園が8カ所、国家クラスのリゾート地が1カ所、自治区クラスのリゾート地が9カ所ある。そのうち、桂林の漓江、桂平の西山、寧明の花山は国家クラスの観光景勝地で、北海の銀色の浜辺は国家クラスの観光リゾートとして使われている。
見通しの明るい海洋資源
    広西は南は北部湾の大海に臨み、海洋漁業、海洋の空間、海洋の化学、海洋のエネルギー、海浜観光などの資源に富み、大きな開発潜在力と遠大な将来性をもっている。
豊富な亜熱帯野生動物、植物資源
    広西は生物資源が非常に豊富で、種類も多い。
    野生動物資源:すでに発見されている陸生脊椎野生動物(亜種)は929種類で、全国総数の43.3%を占め、その中、霊長類は9種類で、全国の50%、動物類は38種類、鳥類は538種類で、全国鳥類の45.4%、爬行両生類は231種類で、全国の37.8%、爬行類は157種類で、全国の49.8%を占めている。野生動物の中で、国の保護対象となっている稀少動物は149種類で、全国の44.5%を占めている。その中一級保護対象となっているのは白頭ザルなど26種類で、中国の保護種類の26.8%を占め、二級として保護されているのはアカゲザルなど124種類で、全国の51%を占めている。広西特有の野生動物として白頭ザル、金頭葉鴬、火尾葉鴬など18種類のものがある。
野生植物資源:広西の野生植物の種類と稀少種はいずれも中国一である。すでに発見されている野生植物は8354種類で、全国で三位になっている。中国で重点的に保護されている珍しい植物は122種類で、その中、一級のものとして保護されているのは4種類で、二級と見されているのは51種類で、三級は67種類で、全国の31.6%を占め、全国で二位である。金花茶、銀スギ、ヘゴ、摯天木などは国の一級保護植物で、広西の青ウメ、シジミの木、ひざ柄の木、肥牛樹なども有名である。
豊富な果物資源
    中国ですでに発見されている58科670種類の果樹の中で、広西は43科110種類を占めている。その中、熱帯、亜熱帯の果物は80%を占め、全国の熱帯、亜熱帯の主要な果物産出地の一つである。熱帯、亜熱帯の果樹は17種類、500余りの品種があり、そのほか、さらに30余りの優良品種があり、その中で沙田ユズの生産は全国一で、バナナ、パイナップルは全国二位で、ミカン、レイシ、竜眼は全国三位である。1999年の果物の生産は405万2000dで、一人当たりの果物保有量は86.32`で、全国の前列にある。
豊富な森林資源
    一つは森林面積が広く、森林被覆率が高いこと。1999年、広西の森林面積は1060万6000f、森林被覆率は39.26%で、森林蓄積量は2億7700万立方メートルbである。 二つは林木の品種が多いこと。確認済みの樹木は8000種類、その中、喬木は1000種類で、雲南、広東に次いで全国三位である。三つは貴重な木が多いこと。すでに発見されているものとしては「生きた化石」と言われる銀スギ、シジミの木、格木、ハナズオウの木、火力楠、樟木、金茶花などの30種類がある。森林資源は主に北部、東部と百色の三大森林区に分布し、この三大森林区の森林面積は広西チワン族自治区の森林総面積の46%を占め、林木の蓄積量は70%を占め、木材の生産量は60%を占めている。北部森林区は森林資源が一番多く、蓄積量は広西全区の26.7%を占め、材木の生産量は38.9%を占めている。
環境の状況と問題
        1999年には、広西チワン自治区の環境保護は大いに改善された。広西の工業企業から排出されている12種類の汚染物はすでに国の指定した指標以下にまで抑えられ、南寧、桂林、北海など三つの国家指定環境保護重点都市の環境保護指標は一応国家規定の基準に達した。主要な都市の空気の質は国家指定の二級の基準を保ち、主要な河川の水質は80%が良質あるいは比較的良質の水準を保っている。


 
二、 人口
 


人口統計
    1999年末現在の総人口は4713万人。
人口増加率
    1997年の統計によると全区の人口の自然増加率は0.943%で、国の規定目標より低い。
平均寿命
民族の分布と人口の割合
    広西は多民族地区であり、チワン族、漢族、ヤオ族、ミヤオ族、トン族、モーラオ族、マオナン族、回族、ジン族、イー族、シュイ族、コーラオ族等12の民族があり、そのほか25の少数民族の部族がある。1999年、広西の4713万人の中で、少数民族は1795万6000人で、38.1%を占め、中国で少数民族の一番多い自治区である。その中でチワン族の人口は1538万で、全区総人口の32.6%を占めている。チワン族は集中的に分布しており、約95%のチワン族の人たちが広西チワン族自治区に居住し、残りは雲南、広東、貴州、湖南、四川などの省に分布している。
教育レベル
    現在、民族小学校が157校、民族中学(高校を含む)が36校、民族中等専門学校が22校、民族大学が3校ある。少数民族学生が在校生の総数の中に占める割合は少数民族の広西総人口に占める割合を上回っている。

 

 
三、 経済
 

 

概況
    改革開放以来、広西の経済はずっと高度成長を遂げている。1998年国内総生産(GDP)は1978年より4.91倍増(不変価格によって計算)の1903億4000万元となり、年間平均して9.3%伸びている。その中1991〜1995年の経済の発展が最も速く、国内総生産(GDP)は年平均15.1%の伸びとなり、全国の同じ時期の平均水準を3.5%も上回った。広西チワン族自治区は全国の他の地域と同時に5年間繰り上げて国内総生産を1980年より4倍増の目標を達成した。
国内総生産(GDP)
    1999年の国内総生産は2001億6800万元であった。
GDPの年間伸び率
   1999年は前年より8.3%伸びた。
一人当たりのGDP
    1999年における一人当たりのGDPは4247元であった。
諸産業におけるGDPのウエート
    1999年の第三次産業の増加額は701億2100万元に達し、国内総生産の35.48%を占めている。第二、第三次産業の急速な発展にともない、第一次産業のウエートは下がっている。1999年の第一次産業の増加額は580億2500万元で、国内総生産の28.99%を占めている。
貧困人口と貧困脱却計画
    広西は貧困脱却の面でも著しい成果を上げている。1984年当時、広西の貧困人口は1500万人であったが、1999年には169万に減少し、貧困人口の発生率は41.9%から4%まで下がった。
インフレ率
失業率
財政収入

    1999年の地方財政収入は175億3000万元であった。
工業総生産と成長率
    1999年の工業総生産は1636億4000万元で、前年より7%伸び、工業増加額は593億100万元で、前年より6.6%伸びた。
農業総生産と成長率
    1997年における広西の農業、林業、牧畜業、漁業の総生産は882億6000万元で、不変価格で計算して、1978年より2.2倍増え、年間平均して6.4%伸びた。1998年と1999年においては、広西の農業、林業、牧畜業と漁業の総生産は続けて高スピードで成長し、1998年は前年より5.2%伸び、1999年は更に前年より7.7%伸びた。
対外貿易の状況

    第八次五カ年計画期における広西の輸出入貿易総額は104億1000万jで、第九次五カ年計画期に入っても依然として良好な勢いを保ち、1996年の輸出入貿易総額は28億3100万jで、その中輸出は19億2000万jであった。1997年の輸出入貿易総額は30億6800万jで、その中、輸出は23億8000万jで、前年より24%伸びた。1998年の東南アジアの金融危機以後の厳しい局面にさらされながらも、広西の対外貿易は依然として比較的よい成果をあげ、輸出入貿易総額は29億8400万jで、その中、輸出総額は24億1800万jで、史上最高となった。1999年の対外輸出入総額は17億5300万jであった。
外資利用の状況(外資企業の統計、国際資金の援助計画)

    広西へ投資に来ている国と地域は100近くで、1998年末現在、広西は累計して8802件の外国投資プロジェクトを認可し、外資の実際利用額は80億300万jとなった。1999年は223件の外国投資プロジェクトを新規認可し、外資の実際利用額は9億2100万jに達した。
外国政府と民間組織の援助の受け入れも次第に増加し、援助プロジェクトは主に河池、百色、柳州などの地区に分布し、農業の総合的開発、婦人・子供の保健所、飲料水施設、中学校と小学校の教育施設と障害者の福祉に及んでいる。
基幹産業
    基幹産業としては、@水力発電をはじめとする電力工業。1998年の発電設備容量は610万KW、1999年の発電量は247億3000万KWH。A製糖業。現在、製糖工場が110あり、一日のサトウキビ搾取量は24万8000d、1999年の砂糖総生産は373万3000d、金額にして99億元で、数年間連続して全国一である。B非鉄金属工業。1998年において、超大型企業が2社、大型企業が7社、中型企業が15社、小型企業が38社であった。採掘能力は5000万6000d、精練能力は38万8000d、銅、アルミニウムの加工能力は5万d。1999年における非鉄金属十種類の生産は52万3100d、金額にして103億7000万元で、全国の前列にランクされる。C建材工業。主要な産業はセメント、板ガラス、建築用衛生陶磁器、壁と地面に使うれんが、花崗岩と大理石の板材、セメント製品などがある。1999年のセメントの生産は2062万5500d、板ガラスは185万3000ケース、新型の壁体用材料は30億個(標準れんが)。D自動車を主とする機械工業。自動車、ディーゼル・エンジン、建設機械、農業用機械、電気工用電気器具、石油化学汎用設備、大型鉱山設備、旋盤工具、計器器具、包装機械、セメントと製糖プラント、発電設備を含み、現在、独立採算企業は1950社余りで、固定資産は130億元余り。年間工業総生産は181億2500万元(1990年時の不変価格で計算)、工業増加額は45億7700万元であった。主要な製品としては、自動車は11万6700台、小型トラクターは10万2700台、ディーゼル・エンジンは875万kw。

 

 
四、 通信
 



電話保有率

既存の通信、電話システム
    1993年において、広西は県以上の都市で市内電話の自動化を実現した。1999年現在、広西の電話交換機容量は290万回線で、電話の固定ユーザーは189万700人、携帯電話ユーザーは75万人、無線呼び出し通信ステーションは526カ所、ユーザーは192万1800人、IP網のユーザーは3万5100人、電話のある行政村は1万3037で、全体の87.7%を占めている。郵便・電信業務総量は64億6000万元で、1998年より23.5%伸びた。
ラジオ放送局、テレビ局
    1999年現在、テレビ局が26、放送局が22、有線放送テレビ局が13で、放送の人口カバー率は83.5%、テレビのカバー率は88.3%である。

 

 
五、 交通
 


鉄道
    1999年末現在、広西の鉄道開通距離は3120`に達している。国の一級幹線鉄道南寧=昆明線の開通および数本の国有幹線と広西沿海鉄道網の拡充と改造に従って、広西の鉄道の総輸送能力は大きく向上し、道路網の配置状況も大きく改善され、広西沿海部の港と南西地区を結ぶ鉄道網は主要な輸送ルートとしての役割が発揮できるようになった。
道路
    広西の道路はクモの巣のように、四方八方に通じ、縦横に交錯している。1999年末までのところ、全区の道路の開通距離は5万1378`、二級以上のハイグレード道路は3283`に達した。広西では基本的に地区と都市で二級以上のハイグレード道路、県はアスファルト道路、郷・鎮は一般的道路が通るようになっている。
水路
    広西は中国で唯一の海沿い、辺境沿い、河川沿いの地理的環境に恵まれた少数民族自治区である。広西は南は海に臨み、中国で唯一の海に面した少数民族自治区で、広西の大陸海岸線は1595`、島の海岸線は605`に達する。広西の海岸線は曲がりくねっており、港湾が多く、東は英羅港から、西は北侖川までの海岸線に沿って、21の港があり、大きなものとしては防城、北海、欽州、真珠、鉄山などの港があり、すでに完成した1万d以上のバースは18カ所、工事中の1万d以上のバースは2カ所、防城、北海、欽州の三つの港の年間取扱能力は1256万dに達している。これらの港は水が深く、風をさけることができ、波が小さく、海岸線がまっすぐで、潮の受容量も大きく、泥の回流も少ないなどの好条件に恵まれ、中国西南部と大陸最南端の最もよい海への出口であり、香港と澳門地区と東南アジア諸国の港にも近い。マラッカ海峡を出て、北は南アジアへ、西はコロンボを経由してペルシャ湾地区と東アフリカへ、東はグアム島へ、南はフィリピンのサンボアンガ、インドネシアのメナドを経由してシドニーへ通じる.
航空
    1998年現在、広西には桂林の両江国際空港と南寧、北海、柳州、梧州などの五つの空港があり、23社の航空会社が経営する109本の航空ルート(国内ルートは99本、ローカル航空ルートは5本、国際ルートは5本)があり、運営距離は8万9700`(重複距離は含まず)、航空機はボーイング777、757、A320などが使われている。1998年においては、さまざまなフライトを14万3100機(回)を保障し、その中、上空を通過したものは9万3500機(回)、地元空港を離着陸したものは4万9600機(回)である。旅客輸送量は延べ301万人、貨物輸送量は3万3700件である。

 

 
六、 外資誘致のプロジェクト
 
1、 広西における海外投資を引き付ける目玉
外資利用の重点はインフラ、基礎産業、ハイテク産業、輸出向けの外貨獲得基地、農業総合開発と既存企業の技術的改造である。
紅水河段階式発電所およびその他の水力、火力発電所の開発、建設、海沿い、河沿い地域の港湾埠頭の開発、鉄道、ハイグレード自動車道路の建設に対する海外からの投資を歓迎する。外商による不動産業の経営、面積の広い土地開発を認める。テストケースの実施を通じて、海外からの直接投資を金融、貿易、商業、交通、観光及びその他の第三次産業に逐次に広げていく。郷鎮と農村の集団企業と私営企業が海外直接投資を利用することを提唱し、個人経営者が委託加工、サンプル委託加工とサンプル組立業務に取り組むことを提唱する。全自治区の範囲内では、プロジェクトによって政策を推進し、特殊優遇政策を実行する方法が取られ、これによってプロジェクトへの海外からの投資を引き付ける。
既存企業が外資を利用して技術改造を行うことを提唱する。企業は現存の土地、建物、設備、財産権をもって外商の資金、技術、経営管理と結びつけ、あるいは銀行から資金を借り入れて外商の資金と結合して、中外合資経営、中外合作経営の企業を設立することができるし、または複数の職場をもって外商と合資合作して、「一工場二制度」を実行することもできる。外商の技術による投資を歓迎する。外商が国営、集団、私営の企業を請け負うことを認める。企業が外資を利用して改造された後、主業のほかに総合経営をおこなうこともできる。企業の所在地、市の税務部門の認可を得て、固定資産減価償却を実行することができる。条件のある企業は、自治区人民銀行の認可を経て、株式、債券を発行することができる。
海外投資者の広西沿海部およびその他の地方に対する投資、土地開発を奨励する。海外投資家は法によって一回の支払いでインフラ建設を行っていない土地の使用権を取得し、自主開発に経営をすることができる。一社単独で投資経営、あるいは数社合同で投資経営することもでき、また中外合弁で経営することもできる。開発区内の建設企画、設計(中国側で作成する郵便・電信、港の企画は別として)は、開発企業が独自で作成することができるし、現地政府と合同で作成することもできるが、その建設企画がもとの都市建設計画と合致しない場合、自治区人民政府に審査認可を申し入れなければないない。開発企業は認可された計画に基づいて、インフラ施設建設と経営(郵便業を除く)をおこない、独自あるいは招致の方式でプロジェクトを導入する。
海外の投資者が初歩的開発で一応建設用地条件が形成された区域の土地使用権を法によって取得し、各種類の企業に投資し、経営することを奨励する。具体的には『広西チワン族自治区都市経済開発区の土地収用管理法』に基づいて実行する。海外の投資者が上述の形式で取得した土地使用権の期限は場合によって異なるが 、一番長いもので70年である。期限内には、譲渡、貸し出し、抵当、継承することができ、あるいは合資、合作経営の条件とすることもできる。広西で投資して土地開発をする海外投資者に対しては、土地の用途、場所と年限によって、地価は異なるが、10%〜30%の優遇を与え、そしてまた一定の期限内に土地の使用料とインフラ建設費を減免する。
2、 広西のいくつかの対外誘致プロジェクト
(1)重点的プロジェクト
プロジェクト名称 広西アルミニウム加工工場
建設規模と内容 年間加工能力30万d、第一期工事は11万d
建設場所 南寧
総投資見積もり 3億5463万j

プロジェクト名称 防城港区第二期工事の11#――14#バース
建設規模と内容 第二期工事は四つのバースをつくる予定、11#バースは3万5000d
の多用途バース、12#バースは5万dの金属鉱石バース、13#
バースは5万dのの非金属鉱石バース、14#バースは5万dの雑
貨汎用バース、総取扱能力は930万d。
建設場所 防城港
総投資見積もり 1億5033万j

プロジェクト名称 興安イチョウ製品開発(第一期)
建設規模と内容 果実の年間生産は8万5000d、葉っぱは6万5000d、黄ウラ
ン30d。
建設場所 興安県
総投資見積もり 1億6500万j(その中外資利用は9000万j)

プロジェクト名称 高純度多結晶シリコン年産1000d(第一期)
建設規模と内容 設備と技術を導入し年間高純度多晶シリコンを500d生産する
建設場所 賀州市
総投資見積もり 1億284万j(その中外資利用は6000万j)

(2)インフラ施設
プロジェクト名称 梧州=信州道路
建設規模と内容 道路総延長は92.92`
建設場所 梧州=信州
総投資見積もり 8207万j

プロジェクト名称 蒼梧=岑渓一級道路
建設規模と内容 道路総延長は63.6`
建設場所 蒼梧=岑渓
総投資見積もり 1億3002万j

プロジェクト名称 北海港石歩嶺港第三期工事
建設規模と内容 2万dのコンテナーバース1カ所、2万dの多用途バース1カ所、
1万d雑貨バース1カ所、35万d汎用バース1カ所、年間
総設計取扱能力は230万d
建設場所 北海港
総投資見積もり 1億3203万j

プロジェクト名称 柳州市環状道路及び市内中核道路工事
建設規模と内容 都市環状道路を29.8`建設
建設場所 柳州市
総投資見積もり 2億6750万j

(3)農業
プロジェクト名称 桂林の竹生産加工基地
建設規模と内容 竹林5万ムー、収穫量の少ない竹林10万ムーを改造、タケノコと建
築用竹両用基地10万ムーを設立、年産3万立方メートルの竹木合板
工場、乾燥タケノコの干し物工場をそれぞれ一つ設立する
建設場所 桂林市管轄の12県
総投資見積もり 3億500万j


プロジェクト名称 桂林現代農業観光園
建設規模と内容 総面積は10万ムー、稲、果物、野菜を栽培する。品物陳列室、休
憩室、ショッピング・ルームを附設し、年間桂林=霊渠間往復の
観光客を20万人受け入れる。
建設場所 興安県
総投資見積もり 2億j


プロジェクト名称 マンゴーの品質保持と加工
建設規模と内容 年間5万トンを処理するマンゴー加工工場および貯蔵倉庫、年産3
万5000トンのマンゴーとトケイソウ濃縮汁加工工場をつくる。
建設場所 南寧市
総投資見積もり 4762万j


プロジェクト名称 黒色食品生産(輸出)基地
建設規模と内容 黒色食品年産10万d
建設場所 容県
総投資見積もり 3320万j


プロジェクト名称 林八渡タケノコ生産基地と加工工場
建設規模と内容 林八渡タケノコ生産基地を1万f新規創設、年間冷凍タケ
ノコ1万d、タケノコ缶詰5000d、乾燥タケノコ5400d
の設備と付属施設を生産する
建設場所 田林県
総投資見積もり 1421万j

(4)工業
プロジェクト名称 防城港市の脂肪酸メトキシ炭酸塩工場
建設規模と内容 技術、設備の導入によって、MES2万6400d、ME3350d、グリ
セリン1万2390d、エッセンス3万6000dを生産する
建設場所 防城港市
総投資見積もり 2億7000万j

プロジェクト名称 欽州市の大型沿海工業パーク
建設規模と内容 開発面積は30〜50平方b、第一期工事は10平方b
建設場所 欽州市
総投資見積もり 10億1220万j

プロジェクト名称 龍勝南山発電所
建設規模と内容 設備総容量72kmw
建設場所 龍勝県
総投資見積もり 6700万j

プロジェクト名称 高性能タイヤ製品
建設場所 桂林市
総投資見積もり 1億2369万j

プロジェクト名称 百色二酢酸繊維素糊づけ工場
建設規模と内容 年間7万トン二酢酸繊維糊付けを生産
建設場所 百色市
総投資見積もり 1億3122万j

プロジェクト名称 マイクロバス年産20万台の生産技術改造
建設規模と内容 マイクロバス年産20万台
建設場所 柳州市
総投資見積もり 1億9212万j

プロジェクト名称 南寧アルミニウム工場のアルミニウム箔年産6000d
建設規模と内容 先端設備と技術を導入し、年間アルミニウム箔を5000d、表紙
箔を1000d生産する
建設場所 南寧市
総投資見積もり 3614万j

プロジェクト名称 柳州自動車工場の専用車と多用途車
建設規模と内容 専用車1500台、家庭用小型車5万台を生産する
建設場所 柳州市
総投資見積もり 6386万j

プロジェクト名称 広西アルミニウム加工工場
建設規模と内容 年間14万dのアルミニウム製品を生産する
建設場所 広西の臨海工業パーク
総投資見積もり 3億6987万j

(5)第三次産業
プロジェクト名称 南寧国際会議展覧センター
建設規模と内容 敷地300ムー、建築面積20万平方b
建設場所 南寧市
総投資見積もり 7320万j

プロジェクト名称 北海海洋文化公園第一期工事
建設規模と内容 敷地面積1119ムー、総建築面積11万3300平方b
建設場所 北海市
総投資見積もり 2708万j

プロジェクト名称 桂林漓江東岸の観光区の開発建設工事
建設規模と内容 桂林観光区の漓江東岸観光区となり、桂陽道路、漓江と合わせて観
光環状線を形成する
建設場所 霊川県、桂林市
総投資見積もり 4860万j

プロジェクト名称 桂林陽朔県興坪観光地建設工事
建設規模と内容 興坪の古い町と漁村の古風建築物を保護し、再開発し、蓮花岩観光
区、漓江遊楽シティ、螺糸山山林田園景観区、羅田岩を建設し、
漓江の特色ある観光を開発し、興坪観光サービス施設を完備させる
建設場所 陽朔県
総投資見積もり 4030万j

プロジェクト名称 寧明花山景勝観光区
建設規模と内容 寧明県の重要な景勝地開発
建設場所 寧明県
総投資見積もり 1160万j

プロジェクト名称 南国景観観光ライン
建設規模と内容 凭詳、龍州、大新、崇左、隆安の景勝地
建設場所 南寧地区
総投資見積もり 1829万j

(6)ハイテクのプロジェクト

プロジェクト名称 ぼけ蛋白酵素の生産
建設規模と内容 毎年高品質のぼけ蛋白酵素20d、ぼけ蛋白酵素血液型テスト
剤 1400本を生産する。1500万平方bの土地購入と職場
の新規建設。
建設場所 南寧ハイテク開発区内
総投資見積もり 437万j

プロジェクト名称 食用ロジン生産
建設規模と内容 年間食用ロジンを7500d生産し、職場を3000平方b、倉
庫を2000平方b、廃水・廃棄物処理施設、熱水処理廃熱拡散
システム、分解タワー、真空無毒処理タワーなどを新規建設
建設場所 上思県
総投資見積もり 422万j

プロジェクト名称 医学用レントゲン高周波高圧発生器
建設規模と内容 年間3〜50KW高周波高圧発生器を3000台(市場ニーズが出てきた)
生産し、職場4500平方bを建設、組み立て設備、生産補助
施設の購入、生産流動資金の調達
建設場所 南寧ハイテク工業パーク
総投資見積もり 721万j

プロジェクト名称 シャクシ薬物歯みがき
建設規模と内容 漢方薬の歯磨きを1億本生産し、敷地面積1万4000平方b、
職場と倉庫を新規建設、生産設備を購入
建設場所 南寧ハイテク工業パーク
総投資見積もり 602万j

 

 
八、 外国投資誘致の優遇政策
 

 

 
国の認可を得て広西で実行されている対外開放優遇政策
 

1、 全自治区に適用される政策
(1)海外直接投資の吸収に関する認可の権限を拡大する。中外合資経営企業と中外合作経営企業を設立する場合、国に規定された外国投資誘致指導の投資方向の規定に合致した生産的プロジェクト、 建設と生産経営の条件および外貨収支が国による総合的均衡を必要としない、製品の輸出が割り当て額、許可証とかかわりのない、投資総額が3000万j以下のプロジェクトに対しては、広西チワン族自治区がみずから審査、認可する。
(2)『外国投資産業指導目録』の中の奨励類および制限乙類に符合する、技術を譲渡する外国投資プロジェクトに対しては、投資総額の枠内で輸入した自己用設備は、『外国投資プロジェクトに対する免税しない輸入商品目録』に列挙されたもの以外の商品は、関税および輸入増値税の徴収を免除する。外国政府の借款と国際金融ローンによって輸入した自己用設備、外商から提供された加工貿易の輸入設備に関しては、第(1)を参照して実行する。
(3)『当面国家が優先的に発展させる産業、製品と技術の目録 』に符合する国内投資プロジェクトに対しては、投資総額の枠内で輸入した自己用設備は、『外国投資プロジェクトに対する免税扱いにしない輸入商品目録』に列挙されたもの以外の商品は、関税および輸入増値税の徴収を免除する。
(4)生産的外国投資企業に対して、経営期限が10年以上のものは、収益を得た年度から1年目と2年目は企業所得税を免除し、3年目から5年目までは企業所得税の徴収を半減する。
(5)1994年の中国税制改革後、外国投資企業と外国企業には増値税、消費税、営業税が適用されてきた。1993年12月31日前成立した外国投資企業は、増値税、消費税、営業税の徴収で税収の負担が増えたものは、許可した経営期限内に課税負担の増加によって多く払った税金を払い戻すが、もっとも長くても5年を上回らないものとする。
(6)外国投資企業が国外で販売する製品を生産するのに必要な外国製部品、原材料などを輸入する場合、関税と輸入増値税の徴収を免除する。
(7)外国投資企業は自社製品を輸出する場合、輸出制限商品、輸出制限国家以外は、輸出関税の徴収を免除する。
(8)外国投資企業は製品輸出契約を履行するため、直接輸出製品の加工に用いるための適量の触媒、催化剤、研磨剤・燃料(ガソリンを除く)を輸入する場合、輸入関税と増値税の徴収を免除する。
(9)1996年3月31日までに国の規定で認可された技術改造プロジェクトに用いる設備を輸入する場合、1998年 1月1日から、その時に認可された減免税の範囲で、輸入関税と増値税の徴収を免除する。
(10)1996年4月1日から1997年12月31日までに国の規定で認可された外国投資プロジェクトと国内投資項目の輸入設備及び1995年1月1日から1997年12月31日までの外国政府借款と国際金融機構のローンを利用したプロジェクトの輸入設備に対しては、1998年1月1日から、国が明示した免税できないもの以外の輸入商品は、輸入関税と増値税の徴収を免除する。
(11)農業、林業、牧畜業に従事するかあるいは経済の発達していない辺境地域に設置する外国投資企業には、規定に基づいて免税待遇を与える。免税待遇期間が満了すれば、企業が申請し、国務院の税務主管部門の認可を得て、後の10年以内は続けて前の税額の15%〜30%の企業所得税の徴収を免除する。
(12)港、埠頭の建設に従事する中外合弁企業は、経営期限が15年以上のものは、申請して認可を得て、収益年度から、最初の5年間は企業所得税を免除し、後の5年は半減する。
(13)外国投資企業の外国投資者は、企業から得た利益を登録資本の増加のため直接当該企業に再投資するか、あるいは資本として新しい投資企業を創立し、経営期限が5年以上のものは、申請して認可を得て、その再投資分で納めた所得税の40%を払い戻す。
(14)先進技術型の外国投資企業は国の規定で企業所得税を減免して、それが満期になると、3年間伸ばして企業所得税を半分納めることができる。
(15)輸出向け外国投資企業は国の規定で企業所得税を減免して、それが期間が満了すると、企業のその年の輸出額が企業のその年の生産額の70%以上に達したものは、現行の税率によって企業所得税を半減することができる。
(16)輸出向けと先進技術型の外国投資企業は、国の保険、福利費用と住宅補助基金以外は、従業員に対する諸手当ての上納を免除する。
(17)外国投資企業に対しては、固定資産投資調節税、教育付加費、都市建設保全税を免除する。

2、 特殊地区に適用される政策
(1)北海市、南寧市(武鳴、邑寧は含まない)、防城港市の港口区、梧州市、玉林市、欽州市(浦北、霊山は含まない)、蒼梧県、合浦県、防城区、凭祥市、東興市に設立された生産的外国投資企業に対しては、企業所得税を減らし、24%の税率で徴収する。外国の投資で直接設立したエネルギー、交通、港・埠頭建設プロジェクト、技術集約型プロジェクト、あるいは外国の投資額が3000万j以上で、投資回収期間の長いプロジェクトは、認可を得て企業所得税を減らし、15%の税率で徴収する。
(2)中国国内に常設機構がなくても、北海市、南寧市、防城港市の港区からの株式配当、金利、賃料、特許権使用料およびその他の収入のある外国投資者に対しては、法によって所得税を免除する外は所得税を減らし、10%の税率で徴収し、そのうち、提供した資金、設備条件がよく、譲渡した技術が先進的で、それ以上減免の優遇を与えるべきものは、市人民政府で決定する。
(3)沿海開放都市は、認可を経て、明確な地域的エリアを画定して、新しい経済技術開発区を設置する。経済技術開発区に進出する中外合資、合作および全額外資の生産的企業に対しては、企業所得税を減らし、15%の税率で徴収する。
(4)辺境地帯経済合作区における輸出向けの国内連合の生産的企業に対しては、企業所得税を減らし、24%の税率で徴収するが、利潤は内地へ戻し、投資側の所在地が9%の所得税の徴収を追加する。
(5)周辺諸国で企業を設立することを認める。投資総額が100万j以下のプロジェクトは、広西独自で審査、認可し、対外経済貿易合作部の授権を得て認可証明書を発給する。
(6)国境地区の住民がバーター取引きで輸入した品物は、1日1人当たり1000元人民元以下のものは、輸入関税と輸入手続き税を免除する。
(7)国境における小さな貿易企業が指定された貿易通関地で周辺諸国の商品を輸入した場合、たばこ、お酒、化粧品およびその他の国の規定で必ず徴税しなければならない商品以外は、1996年から1998年までは、輸入関税と輸入手続き税は法定の税率によって半分徴収する。
(8)国境地区における対外経済・技術合作の経営権を有する企業が周辺諸国の経済合作で輸入した商品は、国境の小額貿易の輸入税収政策を実行する。周辺諸国の労務合作および工事請け負いで持ち出した設備と労務者みずからが使用する生活用品は、合理的な範囲で、輸出割当額と経営分業の制限を受けることなく、輸出許可証を免除する。
(9)南寧、桂林のハイテク産業開発区内におけるハイテク企業に対しては、所得税を減らして15%の税率で徴収し、輸出額がその年の生産総額の70%以上に達したものは、税務機関の査定を経て、所得税を減らし、10%の税率で徴収する。新たに設立したハイテク企業は、申請して認可を得て、生産開始の年度から、2年以内は所得税の徴収を免除する。開発区で新たに設置された中外合資企業に対しては、合弁期間が10年以上のものは、企業が申請して、税務部門の認可を得て、収益年度から、最初の2年間は所得税の徴収を免除する。ハイテク開発区内の企業に対しては、外国投資企業は、依然として特別区あるいは経済技術開発区の税収諸政策を実行する。免税期限満了後、税金納付に確かに困っているものは、認可を得て一定の期限内において適当に減免する。
(10)南寧、桂林のハイテク産業開発区のハイテク企業が生産した輸出製品は、国によって制限されるかあるいは別に決まりのある製品以外は、輸出関税の徴収を免除する。
(11)南寧、桂林のハイテク産業開発区においては認可を得て、技術輸出入企業を設立することができ、輸出実績のよいハイテク企業に対しては対外貿易経営権を与える。
(12)北海の銀灘国家旅行リゾートに設立された外国投資企業に対しては、所得税を減らし、24%の税率で徴収する。域内に国産車を使う中外合弁の自動車観光企業、域内の海外観光業務を経営する中外合弁の一類旅行社、外貨ショップを設立することができる。

 
広西の地方的優遇政策
 

1、 税金の減免優遇政策
(1) 地方所得税の免除
広西は次のような外国投資企業に地方所得税の免除の優遇政策を与える。輸出向け製品生産と先進的な技術で装備される企業、市、県の税務部門から査定された製品輸出額がその年の企業の生産額の50%以上を占める企業、エネルギー、交通、港などのインフラ建設企業、自治区内の沿海開放都市、沿海経済開発区、国境地帯の開放都市・町、ハイテク産業開発区と48の山間地帯の区、県に設立された企業、農業、林業、牧畜業、漁業を経営する企業、科学研究の成果の譲渡によって得た収入、市、県の税務部門に認可され、投資総額が300万j以上で、減免期限が満期になった後、その年の利潤が100万元人民元に達していない企業など。
(2) 不動産税の減免
企業の所有する不動産の簿価からいったん30%を差し引いて残った額にもとづいて徴収し、年税率は1.2%、賃料の税率は12%、不動産税の納付に困難がある場合、申請して自治区税務局の認可を経て、一定の期限内において不動産税を減免することができる。
(3) 車輌船舶使用許可証税の減免
乗用車の毎年の税額はそれぞれ140元と160元、トラックは毎年1d当たり40元である。機動船舶は税関で徴収する。車輌船舶使用許可証税を免除する。
2、 財産税の返還
(1)外国業者が沿海開放都市、沿海経済開発区、国境開放都市、南寧市および自治区人民政府の認可を得て、経済技術開発区に設立した生産的企業はその経営期間が15年以上で、利益を獲得年度から、2年間は所得税が免除され、3年目から5年目にかけて、所得税を半減されるが、所得税納付後、地元の財政部門がそれを還付し、6年目から10年目までに規定通り所得税全額納付後、地元財政部門がそれを支出に計上して30〜50%を還付する。上述の地区で交通、エネルギーなどのインフラ建設と基礎産業に投資する外国投資企業はその経営期間が15年以上の場合、利益を上げ始めた年度から、一年目から2年目は所得税を免除し、3年目から10年目までは所得税納付後、地元の財政部門が全部返還し、11年目から15年目までは所得税納付後、地元の財政部門が30〜50%を還付する。
(2)中外合資経営の港・埠頭プロジェクトに対し、その合資期間が15年以上の場合、利益を上げ始めた年度から、1年目から5年目までは、所得税を免除し、6年目から10年目までは所得税を半減するが、納税後、地元の財政部門が全部還付し、11年目から15年目までは所得税全額納付後、現地の財政部門が30〜50%を還付する。
(3) 外国業者がその他のところで設立した輸出向けの進んだ技術設備の企業は、納税後
銀行ローンの返済に困難がある場合、それぞれ地区行政機構と市、県の人民政府の認可を得て、一定の期間に地元の財政がいくらか還付する。
(4)外国投資者が国に認可されたハイテク産業開発区で設立した企業は、都市建設費の納付を半減し、国家重点建設債券の購入を免除し、利益を上げ始めた年度から、一年目から2年目までは所得税を免除し、3年目から所得税を15%引き下げて徴収し、そのうち、3年目から10年目までは、所得税納付後、地元の財政部門が全額還付する。
(5)外国業者が広西に設立した輸出指向型、技術先進型の企業および沿海開放都市、沿海経済開発区、国境開放都市・町、ハイテク産業開発区に設立した生産的企業は、所在地の市あるいは沿海経済開発区および国境開放県、市の税務部門の認可を経て、、固定資産の減価償却を速めることができる。
3、 その他の優遇政策
(1)企業の生産経営自主権を尊重する。自治区人民政府の認可を経なければ、いかなる部門も外国投資企業に対し追加費用項目を設けてはならず、または料金基準を引き上げてはならない。
(2)外国業者が広西で投資して土地を開発する場合、その開発用途、地区および使用年限に基づき、土地譲渡の価格で10〜30%の優遇を与え、最低は地元の基準地価を下回らないものとする。そして一定の期間内において土地の使用料と基礎施設の建設費を減免することができる。具体的には各地、市、県で決める。
(3)ハイテク型と輸出指向型の外国投資企業に対する費用徴収は10〜20%引き下げる。
(4)国産の原材料と部品で生産し、製品販売が対外指向となり、年間輸出実績が500万j以上の外国投資企業(貧困地区における外国投資企業の場合、年間輸出実績は200万j以上)は、優先的に輸出割当と許可証を発給し、国が統一的に組織する輸出割当の入札に参加させるため便宜をはかる。
(5)中国で生産施設あるいは基礎施設の建設に従事する企業を10ヵ所保有し、その登録資本出資額が3000万jを超える投資者に対しては、自治区内における投資会社および総合的開発会社の設立をサポートする。
(6)技術先進型と輸入代替型の製品を生産する外国投資企業は、その製品が国の厳格な規制リストに組み入れられたものを除き、みずから外貨のバランスを調整し、国内販売の割合を拡大することができる。
(7)地区、市、県の外資利用に関する認可権限を拡大する。国の産業政策に符合し、その製品が国際市場で販売でき、そして建設と生産経営条件および外貨の収支が自治区の総合的均衡調整を必要とせず、製品の輸出が割り当額、許可証がいらない中外合資経営、合作経営企業に関しては、各地区と市はみずから投資総額が3000万j以下のプロジェクトを審査許可でき、沿海経済開発区の県(市)と凭祥市、東興鎮はみずから投資総額が2000万j以下のプロジェクトを審査、認可でき、その他の県(市)と自治区轄市の区、近郊地区はみずから投資総額が599万j以下のプロジェクトを審査、認可できる。上述の条件に符合し、投資額が3000万j以下の全額外資企業に対しては、その審査、認可を各地と市に委託するが、自治区対外貿易経済合作局を経て対外経済貿易部に申し入れることである。上述の認可審議権限内の外国投資企業に対し、自治区人民政府は各地、市に委託して認可証明書を発給し、自治区商工局は各地と市の商工局に委託して営業許可証の審査と登録手続きを代行する。
(8)外国人、華僑、華人、香港、澳門、台湾の同胞、帰国華僑およびその家族、親戚、その他各界の人びとを含む外国人投資導入に功労のある者に対しては、その職業と職務の高低を問わず、いずれも奨励を与える。