農村での非農業産業が急速な伸びを示し、工業化、都市化は安定的なレベルアップ
党中央、国務院は、大・中・小都市と鎮の共同発展の方針を堅持し、郷鎮企業を主体とし、鎮の建設を基盤とした農村の非農業産業の急速な発展を図っている。郷鎮企業は国の農業産業化推進を契機に、産業構造の調整に力を入れ、いくつかの地域的特色を持つ、競争上優位性を持つ産業郡が形成されている。各地は、農産物の加工・転化をさらに重視し、エコ・ランドを前面に打ち出し、いくつかの際立った特色を持つ農産物加工リーディング企業を育成し、農産物加工業は郷鎮企業の発展における新しいホットとスポットとなっている。農業部の統計によると、2006年の郷鎮企業の営業収入は24兆6810億元に達し、2002年に比べて90.2%増となり、利益総額は1兆4735億元と、2002年に比べて95.0%増となった。農村における非農業産業の発展は、農村の就業構造の改善にも大きく貢献した。2006年の全国郷鎮企業の従業者数は1億4680万人近くとなり、全国の農村労働力に占める比率は30.5%に達している。
農村の非農業産業、とりわけ、郷鎮工業の発展は中国の工業化及び都市化プロセスを促している。郷鎮工業と都市工業の相互補完により、調和の取れた発展が可能となり、中国の特色のある工業化の道を歩み始めている。農村の工業化は農村の都市化をけん引し、各種類の郷鎮工業コミュニティの建設と完全化は、農村のインフラ改善につながり、農村サービス業の発展を促進している。鎮の建設では、郷鎮企業とサービス業を中心に発展が加速し、中国の都市化レベルは2002年の39.1%から2006年の43.9%に高まっている。