完全積立方式がベストな選択か
30年前、チリは世界で初めて年金保険に個人口座制度を導入して年金基金の資本化運営を行い、年金の投資収益率は12%に達した。中国はチリのやり方を参考に社会プールと個人口座を組み合わせた方式を確立。しかし鄭主任は、中国が個人口座を導入したのは成功とは言えず、個人口座は機能不良になったとはっきりと述べた。
前出の政府関係者によると、中国は高度経済成長にともなって平均賃金も急速に上昇しているため、年金の投資収益率が賃金の上昇率を上回ることはほとんど不可能であり、このような状況において完全積立方式を採用することは必ずしもベストな選択ではないという。