歴史的にも、経済危機を乗り越えるときは、必ずといっていいほど重要な技術革新と産業構造の変革が見られる。逆に言えば、技術改良と産業構造の最適化を行えるかどうかがまた、その国家が経済の安定を取り戻す基本的な前提となるのである。今回の世界金融危機も例外ではない。
現在、電信と放送、ネットの三つを基礎とした新技術が次々に登場しており、ICT産業(ICTとは情報、通信、技術の英語頭文字。情報技術と通信技術が融合して生まれた新しい概念であり、新しい技術分野である)のめざましい発展を予感させるのみでなく、産業や社会生活の様相をまるごと根本から変えてしまう可能性も秘めている。
李彦宏氏は、中国の検索市場はいまだ初期段階にあり、百度の核心検索業務は今後も長く急成長を続けるだろうと述べる。中長期的に見たとき、百度の主要な成長材料は「登録ベージ機会(landing-page opportunity)」となる。登録ページとは百度が自己構築し始めたコンテンツであり、百度の検索結果インターフェイスにとりこまれるものである。将来的には登録ページ上にスポンサーリンクを貼ることができる。「5年後、登録ページ事業からの収益が全体の大きな部分を占めるようになるだろう」と李彦宏氏は述べる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年10月9日