世界的に有名なコンサルタント会社ボストンコンサルティンググループ(BCG)が12月2日に発表した『中国の資産管理市場:無限の可能性を秘めた挑戦』報告書によると、2009年、中国における百万ドル規模の資産を保有する家庭は67万世帯に達し、アメリカと日本に次ぐ世界第三位となった。それに伴い中国の資産市場は2008年末から2009年末の間に約28%成長し、5兆4000億ドルとなっている。
中国では、社会の資産が富豪へ集まるとともに、貧富の差が急速に拡大しており、急ピッチで進められていた収入分配改革も難局のなか頓挫しようとしている。
報告書起草者の一人、BCG大中華地区の責任者でもある蔡輝氏は『中国新聞週刊』のインタビューに答え、企業家がいぜん大多数を占めるというものの、保有資産額が100万ドルを超える資産家の数はますます増えていると指摘している。これらの資産家には、企業の幹部や投資家、独立型富豪(身内から相続あるいは譲与された財産を持つ者。いわゆる富豪二世)が含まれる。また、企業家と呼ぶのは、かつては不動産や製造業、伝統的商品などを手がける人々だったが、今は製薬やハイテク産業などの業界にも拡大している。
同報告書では、2009年の一年間で中国の資産規模が28%拡大し、5兆4000億ドルに達したことも示されている。中国には67万世帯の超百万ドル資産家庭が存在し、アメリカと日本に次ぐ第三位の多さである。資産百万ドル超の家庭が最も多いのは依然としてアメリカであり、去年は471.5万世帯だった。二位の日本は123万世帯である。