「中国の100万ドル家庭が世界3位」の背後にあるもの

「中国の100万ドル家庭が世界3位」の背後にあるもの。 2009年、中国における百万ドル規模の資産を保有する家庭は670000世帯に達し、アメリカと日本に次ぐ世界第三位となった。一方で、中国では、社会の資産が富豪へ集まるとともに、貧富の差が急速に拡大しており、急ピッチで進められていた収入分配改革も難航している…

タグ: 中国 資産 世界三位

発信時間: 2010-12-19 12:02:52 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

資産が富豪に集中する度合いは年平均12.3%の率で高まっており、世界全体の伸び率の2倍であると専門家は指摘する。「中国は富が最も集中する国の一つとなった」

しかし、富が急速に集中する背景には日々拡大する貧富の差の問題がある。中国社会科学院が発行した『2008年社会ブルーブック』では、近年、労働報酬による収入の国民収入に占める率が徐々に下がっていることが示されており、1982年には0.249だったジニ係数が2008年には0.47まで上昇している。中国社会における貧富の差が、国際的に共通認識となっているジニ係数0.4という警戒ラインを超えた形である。

貧富の差の拡大に伴い、都市部と農村部の平均収入の絶対的格差も年々拡大している。人力資源・社会保障部労働工学資質研究所所長・中国労働学会薪酬専業委員会会長の蘇海南氏は『中国新聞週刊』のインタビューで、中国国民の収入格差が全国的範囲かつ多層的に拡大しつつあるという認識を示した。すでに都市部と農村部の収入比は3.3倍に達し、業界間の給与の差も顕著であるという。

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