「中国の100万ドル家庭が世界3位」の背後にあるもの

「中国の100万ドル家庭が世界3位」の背後にあるもの。 2009年、中国における百万ドル規模の資産を保有する家庭は670000世帯に達し、アメリカと日本に次ぐ世界第三位となった。一方で、中国では、社会の資産が富豪へ集まるとともに、貧富の差が急速に拡大しており、急ピッチで進められていた収入分配改革も難航している…

タグ: 中国 資産 世界三位

発信時間: 2010-12-19 12:02:52 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

「中国政府は、経済成長の範囲を沿海地区以外の区域に広げ、バランスのとれた経済成長モデルを実現することに注力している」と蔡輝氏は述べる。

このほか、中国は富豪家庭の数で世界第三となっているが、それは中国全体の世帯数の0.2%ほどに過ぎないとも同報告書は指摘している。『中国新聞週刊』のインタビュー内で蔡輝氏が示しているように、この比率は他の国家・地域に遠く及ばない。例えば、アメリカは4.1%、スイスは8.4%、香港は8.8%に達している。

このように、中国は全家庭に占める富豪家庭の比率は低いものの、その資産比は高い。同じくBCGが2007年5月に発行した『2006年世界資産報告』の中でも指摘されているように、中国では0.4%の家庭の資産が国民全体の70%を占めている。日本やオーストラリアなどの成熟した市場では、5%の家庭が国全体の50~60%の富を有する程度である。

2008年8月にメリルリンチグループと欧州最大のコンサルタント会社であるCapgeminiが北京連合で発表した『2008年アジア太平洋資産報告』では、2007年末に中国で資産100万ドル超の富豪が41.5万人となったことが報告されている。彼らの資産平均は510万ドルに達しており、アジア太平洋地区の平均340万ドルを上回っている。

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